動物園で悠々と水に浸かっているとそう見えないのですが。
ヒポポタマス
カバは動物園の池の中にいるとのんびりしていてとても敏捷に見えませんが陸に上がった時には想像もつかない危険な動物なのです。
まず成獣だと体重は2トン前後あり、象に次いで大型の陸棲哺乳類です。しかしその巨体が時速40kmで走ってくるとなると大型SUV並みの破壊力があります。まあ持久力が無いようなので時間が稼げれば逃げ切れそうです。
またあの巨大な口の咬む力も半端なく1トンもの力があります。巨大な犬歯と相まってがっぷり咬まれでもしたら到底助かりそうにありません。
カバと遭遇した時に不幸なのはカバの縄張り意識はかなり強く、縄張り内に侵入してきた対象には相手が何者だろうと容赦なく攻撃を仕掛けてきて追い出しにかかります。大体の場合、敵を口にくわえて投げ飛ばすそうで、実際にアフリカでは年間1000人単位でカバに襲われて亡くなっています。この数は海でサメに襲われて亡くなる場合とは比べ物にならないほどの多さです。
動物園では愛くるしいと思われてますが身を乗り出したりして縄張り侵入認知された瞬間に事故になる事態になると考えていた方が良さそうです。