半楕円状に伸ばした餅はなんと呼ぶか。
棒のし餅
一般名称は「のし餅」または「棒のし餅」と呼べばだいたい通じますが、大阪ではこれは「ねこ餅」と呼びます。
猫が寝ている姿に似ているということらしいのですが、「ねこ餅」という呼称は地方へ行くと意味が伝わりません。
特に関東ではこの形状の餅を「なまこ餅」と呼び、大阪人の感覚からするとなまこ(海鼠)と言われると、ちょっと美味しそうなものから外れる感覚があります。
逆にねこ餅と呼んでも地方ではさっぱり通じず。外国語と同じ感覚ですね、ほんと。
ちなみに、この、のし餅を薄く切って乾燥させたものは、かきもちの元となります。揚げたり焼いたりするとせんべいのようで美味しくいただけます。
これの呼び方、やっぱり「ねこ」ですよ。
ダレが「ナマコ」なんて言うんですか!
やはり関東では「なまこ餅」が多いようです。その他、それぞれの地方で独特の呼び名があるようですので、調べてみると面白いかもしれません。
「ねこ」は大阪以外に和歌山でも呼ぶそうです。
しかしまあ、ナマコと言われると悪食な感じはしますねぇ。よく「ナマコを最初に食べようとした人はエライ」と言うぐらいですから。
「ねこ」といや一輪車も「ねこ」「ねこ車」って言いますね。
そして一輪でなく復輪になった荷物運搬手押し車は「でっち」。
4輪のも「でっち」って言ってたけど、このへんでは
もっぱら
◎----´
こんな手押し車をでっちと称してました。
ねこ車の由来は以下のページが参考になります。
http://gogen-allguide.com/ne/nekoguruma.html
(語源由来辞典・ねこ車)
でっちとは丁稚車(デッチグルマ)の事ですね。
キャリアのような大八車のような奴。丁稚四輪車というのも商品としてはあるようです。
大阪ことば辞典によると、
デッチグルマ【丁稚車】(名)
丁稚一人でも使用できる小型の車の意。
と、ありました。