日本人が好きで外国人がだめな香辛料です。
「わさび」
日本の好まれる香辛料・ハーブとして日本独自に発達したのがわさび(山葵)です。
アブラナ科の多年草で、通常わさび田で3年~5年程度生育後に収穫し、主として地下茎を用います。
学名「Eutrema japonica」で判るように日本独自の収穫作物なのです。英語名もちゃんと「Wasabi」です。
辛味の主成分は揮発性でアリルカラシ油ですが、これを生成するには細胞を細かくすりつぶすなどしないとできません。サメ皮のわさびおろしがよいとされるのもそのせいです。
日本人はお造りの薬味として使用したり、握り鮓等にも使いますし、蕎麦の薬味にも使う上、葉や茎などをしょうゆ漬けなどにして漬物にも利用します。酒粕とともに漬け込んだわさび漬けなどは有名です。
もっとも薬味として使用する山葵は水田で、わさび漬けに使用するのは畑で採れる種類と違いはありますが、どちらも日本人には大変なじみのある味であることは間違いありません。
しかしながらこの「ツーン」と来る辛味は日本以外ではほとんど使用されることが無い事から、苦手というか憎悪を燃やすぐらいキライな外国人が大多数を占めるのが現実です。日本通ならともかく、知らない外人に食べさせると毒を食わせたと怒られること間違いありません。
食を豊かにする山葵ですが、日本ローカルだったのですねぇ。
「唐辛子」のカラミとは違いますからねぇ。
まあ、西洋人は甘味、酸味、塩味、苦味の4つの味が基本だそうですからねえ。
うまみの受容体が発見されてもまだ信じないかな…
いやあ、山葵は本当にだめだそうです。劇物か毒物だと思われるようですよ。