ハンダ

 以前から使ってみたかったハンダを見つけました。

almit KR-19RMA
 almit KR-19RMA
 鉛フリーではありません

 かなりハンダマニア(?)には有名かもしれませんが、なかなか日本橋でお目にかかったことが無かった、日本アルミットのKR-19です。探せばあったのかもしれませんが。
塩素系を排除したフラックスでなおかつ良好なハンダ濡れ性を確保したという特徴のあるハンダです。
 今回購入したのはKR-19のシリーズ中でもRMAを冠しています。RMAって何?と思いますが「Rosin Mildly Activated」の頭文字で低活性ロジンを使用しているハンダのことで、塩素フリーと日本アルミットでは謳っていますが、規格上は塩素含有量0.14%以下ということですので塩素フリーでなくてもRMAは冠することができます。
 ただし、このRMA規格ですが数年前に廃止になっており、現状の規格にはありません。メーカによっては旧MIL規格RMAをパスしたという表現のものもありますが、生きた規格ではありません。
 ともかく「無洗浄」と「非塩素系」を謳っていますのがどこまでの線引きかはあいまいです。
 ただ、塩素を使わないでフラックスをつくり、ハンダ濡れ性を確保するということでかなり試行錯誤をしたという内容のドキュメンタリーを見た記憶がありますので、塩素フリーであるのは間違いなさそうです。ただし、ハロゲンフリーというわけではないかもしれません。
 使いごこちは・・・というと、主観的になってしまうためやめておきましょう。
 もっともオーディオ界では音を追求するためにこのハンダを使う場合もあるそうですので一概によしあしを語ることはできません。
 まあ、低残渣ということで、ハンダ付け後のメンテナンスに苦労することは少なくなりそうです。なにせNASA(日本橋のほうではありません)認定。このハンダでスペースシャトルは飛んでいる、ということです。
 ハンダ付けとバカにすることなかれ。総ハンダ付け点数がバカにならないロケット搭載機器は、高G、高温・低温、振動、宇宙線などの過酷な環境にさらされながら、少なすぎると不良半田に、多すぎるとロケットが重くなるということからプロ中のプロがハンダ付けしているということです。極めれば宇宙ということでしょうか。

2件のコメント

  1. 一般のSu60のハンダにしてはやや高め。
    100gで1100円(税込)でした。RMAなしも同じ値段です。
    千石のウェブショップと同じ値段ですね。
    店頭にはありませんでしたが、メーカーではこのKR-19 RMAに共晶ハンダもラインアップがあります。

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