残業禁止令

 悲しきゆうメイトは残業などを含めた勤務時間の上限が管理されており、したいだけしたい人には不幸ですが、したくも無いのに残業せざるを得ない人にとってはもっと不幸です。
【残業するな】
本務者「あんな、自分の残業やねんけど、できる時間がもうあんまり無いんや。」
ゆうメイト「はぁ、でも残業しとうてしてるわけや無いんですけど。」
本「そうやねんけど、残業時間オーバーすると問題なるんや。」
ゆ「問題なるっちゅうて言いますけど、今月新人の遅番おるからついといてっちゅうて残らされてましたやん。」
本「そやったけ?」
ゆ「うわ、早ように帰れる日でも無理やり残られされてましたやん。残れっちゅうたんあんたですやん。」
本「お~、お~、そうやった。」
ゆ「あんな、残れ言うて残らさせといて、今度は残業するなっちゅうて、どないな理屈ですのん?言われたとおりにしただけでそのしわ寄せをこっちに振るのはどういうわけですのん?」
本「いや、そう言うても上に怒られ・・」
ゆ「ほな、上に言うたらよろしいやん!基本的に人が足りてへんのを無理して運用してるんでっせ。無理を通して残業してたんですから、今度は道理を曲げてもらわなあきませんな。大体新人ゆうメイトの教育を他のゆうメイトにさせといてよう言うわ。」
本「じゃ、残業は・・・」
ゆ「するなっちゅう話でしたらしませんよ。でもね、その分の業務してくれはるんでしょうな?」
本「わし、するわ。」
ゆ「するわ、ちゃいますやん。『させてもらいます』でっしゃろ!」
本「させてもらいます。せやから早よ帰ってくれへんやろか。」
ゆ「じゃ、今から帰りまっせ。後、よろしく!」
本「あ・・・。」
ゆ「ほな、お先~。」
 と、まぁ業務や工程管理のいい加減さをゆうメイトに押し付けても困るんですが、これも課長代理や課長クラスの管理職たちが現場作業をまったくタッチせず、ゆうメイトに任せきりにしているのがそもそもの原因でしょう。現場しらずの管理職が現場を管理するわけです。
 電話応対、集荷依頼、転送・転居の処理、局留め、再配達、切手配達の手配、その他あらゆる業務のほとんどはゆうメイトで処理させているのですが、「上のもンと代われ!」といわれない限り電話に1番に出ることも有りませんし、実業務にはかかわろうともしません。本務者に至ってはゆうメイトのやっている仕事が代わりにできない人員がほとんど。ゆうメイトが一般業務を支えているようなものです。配達もゆうメイトが大多数で、ゆうメイトが一斉に辞めると郵便業務は完全に麻痺することは目に見えているのですが、それにしては扱いが悪いと言えます。
 だいたい、最近の募集で応募してくる人たちは「なんか楽な仕事ないですか?」とか、「電話に出たくないのでそれ以外の業務に就きたいんです。」とか、「週に2日だけ働きたいんです。」とか、「楽な配達だけしたいんですが。」などのように非常に甘いことを考えて主張してきて、結局「やっぱりこの仕事に向いていない。」とか言ってすぐ辞めるため、人員が足らず状態が慢性化しているうえに新人教育に時間を割かれ現場はてんてこ舞い。こんな状態で募集するため補充人員採用時のわがままを聞いてしまい、さらに現場が迷惑する状態になってしまっています。
 こんなことが続くとさらにゆうメイト全体の立場が悪くなり、虐げられることに繋がるのですが、その採用を決めている人たちはその事実に対する認識が無いらしく、始末に終えないのが現状です。
 残業するな!と言う前に、残業しなくても良い職場環境と人員の確保をすべきでは?
 お客さんあってのサービス業務なんですからサービスの質を維持するためになにをすべきかを優先しなくてはなりません。その責任をゆうメイトに押し付けるのは筋違いと言うものです。

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