すみません、今まで使っていませんでした(苦笑)。
はんだ吸取線
自動ポンプ式のはんだ吸取器を購入しようとず〜っと画策していたのですが未だ至らず。早々に購入すれば良いのですが思い切りが付きません(苦笑)。
しかし如何様にしようとも手動のはんだ吸取器では限界がありますので、今更ながらなのですが『はんだ吸取線』を購入しました。消耗品という点がネックだったのですが、背に腹は変えられませんし、お手軽なのは否めません。SOPやSSOPなどの多ピン表面実装部品のはんだ付けはメタルマスク+クリーム半田の正規の実装手段など用意できませんのでチマチマと手作業はんだ付けするしかありません。ピッチ1.27mmのSOPなら全然自信があります。しかしながらSSOPの0.65mmパッケージとなると、かなり上手な人でも手を焼くのではないでしょうか。そうなるとはんだ付けでブリッジしてしまい厄介。特にピンの裏側にはんだが回ってしまうとはんだコテだけではリカバリーできませんので何らかの手段ではんだを除去しなければなりません。
その一番お手軽な手段がこのはんだ吸取線です。
英語名は”solder wick”。細い銅線を使ったフラックスたっぷりの網銅線で、はんだを除去したいところにはんだコテと共に当てて加熱すると溶けたはんだが毛細管現象で網線に吸い取られて除去できるという仕掛けです。ただし「吸取線」とは呼んでいるものの雑巾で拭く様なものですのでスルーホールの中まで吸いだすのは慣れと技術が必要ですし、必ずしも綺麗に抜けるとは限りません。
購入したこのはんだ吸取線はちょっと吸取が悪かったので使う前に使用部分にフラックスを塗り足す必要がありましたが便利で簡単にはんだを除去することができる様になりました。もっと早くから使っておけばよかったと反省しきり。
当方、大洋のTP-100、白光474を持っていますが、スルーホールについたコネクタ(例えばUSBコネクタ)の取り外しのような場面は、吸い取り線に勝る物は無いと感じています。吸取器を所有してみると判ります。電動ポンプ吸引式ハンダ吸取器は以外と守備範囲が狭いというか・・、吸い取りたいハンダに熱が伝わらず、スルーホールの上半分のみが吸い取られるというか・・。ハンダ吸取器はフラックスが供給されないのも原因かな?
結局、溶けやすい鉛共晶ハンダをたっぷり追加して除去したいハンダ全てが溶けてから吸取器で頑張るか、使い捨てを承知で吸取線を使うかですかね。QFPの取り外しはホットエアがいいですね。
コメントいただきありがとうございます。
(かなり昔)開発業務に就いていた頃は電動ポンプ式の半田吸い取り器を使っていたので便利さは知っていたのですが、ご指摘いただいた様に結構メンテナンスが必要なのとスルーホールのはんだを抜くのにはかなりコツが必要ありました。結局、はんだを足してコテを当てて溶かしてポンと衝撃を与えてはんだを落とすというのが一番だったりしましたね。
今回、ちゃんと吸取線を使用してその優秀さに感嘆しました。これは吸取器よりかなり簡便で確実に除去できますね。
本当にもっと早くから使っていればよかったと・・・はぁぁと溜息している次第。