くじらは美味しい。食べた後は…。
雪鯨橋
鯨の骨でできた橋というのは世界的にも珍しく、日本でもここだけしか掛かっていません。
欄干などが鯨の骨でできている鯨の橋。古くは渡る部分も鯨の骨などでできていたという事ですが痛みが激しく架け替えた際に石になりました。
さて、骨といえども経年変化は避けられず、劣化が進みます。
で、最近の2006年に鯨の街太地町が主体となって2004年の北西太平洋鯨類捕獲調査によって捕獲されたクジラ(イワシクジラ)の下あごの骨と肩骨、2005年の南氷洋鯨類捕獲調査によって捕獲されたクジラ(クロミンククジラ)の脊椎骨を譲り受け油を抜くなどの処理をしたもので修復したばかりの、まだ新しさの残る橋です。
欄干(あご骨と肩骨)
欄干の根元(脊柱)
一見、不気味ともとれなくありませんが、命を頂いたあとの感謝と慰霊の意味で作られたそうですので、大切にしたいものです。
瑞光寺
鯨橋と明記されいる
橋が造られたのが18世紀ごろ。それまでの間何回か架け替えられていたのですが、IWCの商業捕鯨禁止に伴い今回の改修は困難を極めたと思われます。だいたい鯨の骨の入手自体が難しい状況です。
他国になんと言われようと、捕鯨と鯨食は日本人の文化であることを示し続けたいものです。