今号は最近流行の仮想化技術の特集です。
株式会社アスキー発行 季刊 UNIX magazine
2008年10月号(第23巻 第4号 通巻244号)
今回の総力特集は「仮想化の全貌」と銘打って、数多の仮想化技術を紹介しています。
今回の皿に盛られた料理たちは
Power VM (IBM AIX)
VSE (HewlettPackard HP-UX)
Solarisコンテナ (SUN Solaris)
KVM
QEMU
Xen
Parallels
VM Ware
Hyper-V (Microsoft)
libvert
とかなりてんこ盛り状態です。
それぞれの仮想化のアプローチ方法や仮想化の実現手法などが書かれていて、どのアプローチで何を実現するために選択するかという指標に大変有用な情報が満載です。
特注記事とは別にアスキー・メディアワークス統合に伴うネットワーク及びサーバーの移設統合についての実例と検討事項なども紹介されており、こちらも大変貴重な情報が満載です。
また、MacOSXユーザのための記事も健在で、今月は開発言語としてMacOSXが採用した(NeXT OSから採用されている)Objective-Cについても特集記事があり、いまいち開発言語の中ではマイナーと言えるObjective-CとMacOSXとの関係も含めて面白い記事が掲載されています。
昔に読んだ「Object-Oriented Programming with Objective-C」より遥かにエッセンスが凝縮されており、まずこの記事を読んでから前期の書籍(現在は2.0対応に改訂)を読まれる事をお進めします。
季刊になり、やはり濃縮した感じのするUNIXマガジン。3カ月に1度の発行というタイムスケールを感じさせません.