大阪駅構内のベンチなのですが。
人間の頭の残像
人の分泌物である皮脂が黒御影石に染込んで出来上がったようです。
揺れる人間の残像。トマソンでしょう。
毎日少しずつの事なのでしょうが、じわじわと石に脂が染込んで人間の形を写し取っていきます。このベンチでは酔っぱらって傾いたままの人とか、カップルで座って互いに向き合って斜めに座っている人たちとか、かなり利用率が高いのです。
この隣が洗面所ということもあり、連れを待つ間に座っているほか、ご年配の方がお疲れでおすわりの場合など、意外と大阪駅構内で座っている事の出来る場所が少ないせいか、いつも満席の場合が多いのです。
日々積み重ねると、このように形ができあがる。まさにトマソンの人生訓です。