この文字列を見て記憶が呼び覚まされる人は多いのでは。
アスキー書籍編集部編 株式会社アスキー刊
月刊アスキー別冊 甦るPC-9801伝説 永久保存版
2004年4月1日 初版発行
ISBN4-7561-4419-5
メーカは当初それほど爆発的な人気が出るとも思っていなかったそうですが、驚異的な2000万台近くの販売台数を誇り、現在も形を変えて使われている日の丸PCであるNECのPC-9801にまつわるさまざまなエピソードなどを、当事者インタビューなどを含めてまとめあげたのがこの本です。
付録にCD-ROMが付いており、いまのPCであるWindowsマシンでPC-9801のソフトを使うためのエミュレータおよびおまけのソフトなどが同梱されています。エミュレータを使用するにはPC-9801のROMイメージが必要なので、なんらかの形でPC-9801が必要なところが問題ありかも知れませんが。
インタビュー記事に登場する人物も蒼々たるもの。
当時NECでPC-9801の開発を指揮した浜田俊三を始めとし、商品化担当だった小澤昇、アスキーから華麗な転身を遂げたマイクロソフト株式会社初代代表取締役の古川亨、一太郎で名を馳せたジャストシステムの浮川和宜など(敬称略)。
その他、なつかしのゲームのレビューや、発売全機種のスペック一覧表なども郷愁をそそります。そうそう、当時ファンの多かったと思われる鷹野陽子の「Yoのけそうぶみ」もあります。こちらは書籍化されておりますが現状絶版。
一番の楽しみとしていたのが、袋とじにもなっている月刊アスキーのパロディー版(4月1日に発売されていた)である別冊の年刊AhSki!が笑かせてくれます。1982年版の復刻ですが、本誌記事のパロディだけでなく、取材記事や広告まですべてパロディ。
BYTEならぬKYTEやDDJ(Dr Dobb’s Journal)はDr. Donguri’s Jungleですし、YAMAHAはNAHAHAと凝りまくり。
読者の声を紙面で紹介する「DirectMailArea」(Direct Memory Accessに掛けている)が「Direct Male Area」(ダンナの愚痴)、「ちょっとイイプログラム」は「ちょっといいボログラム」に、「TBN(Tiny Basic Newsletter)マイコンなんでも相談室」は「TBNマイコンなんとも相談室」とかなり真面目に作ってあります。
AhSki!は2004年度版も収録されており、付録にPC-9801の1/6ペーパークラフトがついています。
紙面はパロディですが、掲載プログラムはちゃんと動くところが真面目(プログラムは真面目ではありません)です。ただ、南青山アドベンチャーや、表参道アドベンチャーはバグがあり、そのせいで苦労した人が多かったとか。
パロディ版ア・スキーはただ働きアルバイト募集とのことですが、次を出すなら仕事を放り出して応募したいところです(笑)。
「さらば愛しのPC98」で迎撃!
http://blog.zaq.ne.jp/igarage/article/1850/
迎撃されました~!
さすがに人気機種だったこともあり、検索してみるとテクニカルなもの以外にもいろいろな本が出ているんですねぇ。
まあ、実機が手元に無いのもありますが、懐かしい気持ちのほうが大きいですね。
最近、PCー9801の記事をなつかしい思いを振り返りながら,
ブログを書いたところです。
9801で検索で~おもしろい記事がないか探してたら、ここ
に来ました。いい本ですね~あればほしいような・・^^;
一応、9801BX3などのオーナーです^^
テチテチやまさん コメントありがとうございます。
記事にある「蘇るPC-9801伝説」ですが、第2弾が新本として発行されているようです。
現物を見ていないので詳細は不明ですが、一度大型書店などの店頭で探されてみては如何ですか。
怪しげな巻末袋とじもあるようです(笑)。