火を噴くぞう

 いや、ゾウじゃなかった、トラです。
辛辛
 「辛辛」
 激辛麺が売りだそうです。火を噴くようです。なぜにトラなのかは全く不明。阪神ファンでもなさそうですし。
 とりあえず小辛(1カラ)~スーパー激辛(25カラ)まであるそうです。
 以前からこのような辛いメニューを売りにする店がありますが、一番辛いのを頼んで果たしてお店の人は美味しいと思っているのか気になっているのです。あまり辛過ぎると他の味が覆い隠されてしまい、辛いを通り越して痛いという刺激しか無いような状態になっていても美味しいのでしょうか。
 写真では見えにくいのですが看板に能書きがありまして、
 「なんと唐辛子には体の脂肪を溶かす効用があります」
 と、断言しています。効用・効果をうたうと薬事法違反ではないかと思うのですが・・・。
 そもそも唐辛子の辛さの主成分であるカプサイシン(IUPAC名8-Methyl-N-vanillyl-trans-6-nonenamide)は脂肪を溶かす作用は無く、逆にアルコールやクロロホルムなどの有機溶媒に溶ける性質があります。
 また体内での脂肪の燃焼を助ける働きがあるためダイエットに使われたりもしますが、経口摂取での医学的な効用を示す有効なデータはいまのところ無いようですので、単に汗をかく・刺激を得るというあたりでしょう。
 一応、急性毒性のデータもあり、マウスの経口摂取でのLD50は47200μg/Kgだそうで、それなりに摂取しないと致死性は無いようですが劇物として取り扱うべき成分で、皮膚や粘膜に付くと炎症を起こします。
 人生も料理もそうですが、辛味がなければ平々凡々で楽しみもなさそうですので、辛さもほどほどであれば良いのでしょう。

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