正確には大阪と奈良の境界ですが。
暗峠(くらがりとうげ)
先日来、何度も訪れているのですが、実は難読地名なのです。
暗がり峠と読むのですが実際は送り仮名がなく、「暗峠」となっているために「くらとうげ」と読んでしまいそうになります。
国道308号線の路線上であり「国道」と冠してはありますが「酷道」と例えられるようにかなりの急勾配と道の狭さで一般乗用車どころか、軽自動車でさえ行き違いが厳しい場所がほとんどであり、さらに急勾配を直線的に上るのをパスするために非常に短い区間で道がうねり、とても初心者どころか運転に自信が無い人は絶対に近づいてはならない道です。
名前の由来は暗いという意味から出てくるものの他、暗殺などと物騒な説もあり、実際にはどれが本当の由来となるのかはハッキリしません。
しかしながら、実際は街灯がなければ外の明かりは一切ありません。車で夜間に通行したこともありますが、月の出ていない夜は本当に真っ暗で、生駒山系から見下ろす大阪の街の照り返しが無ければ何も見えないこと間違いありません。
前照灯を消せばギャーとという叫び声とともに道を外れて崖を真っ逆さまになること請け合いです。止めましょう。
二輪日記でもご紹介したとおり、頂上付近は凸凹の敷石があり、二輪での走行はおろか四輪でもけっこう難渋します。昼はハイキングの人たちがたくさんいるため歩行者注意な上道は狭く、夜は夜で運転席から進路となる道が見えない箇所が何箇所もあります。勾配が急なことから、足つきに自信の無い人は二輪での走行も覚悟が必要です。何度か坂道発進を強いられることは間違いありません。その際に道が傾いていることで平地とは違う足つき性で届かないこともありありますので、十分注意と覚悟の上でご通行くださいませ。
人から聞いた話ですが、カーナビでのこと。
奈良から大阪に向かうのに「最短」でっと指定したら、阪奈道路や第二阪奈(高速)
じゃなく、この道が出たそうな。
その人、大阪人じゃなかったので、ナビを信じて進んだらエライことに…。
私もその道を教えられました(笑)。
メーカにも依るのでしょうが、最短距離としては阪奈道路や第二阪奈ではなく、この国道308号で暗峠を通過するのが一番短いでしょう。
最短優先で検索条件が設定されていると、暗峠経由で案内されます。
もちろん、私の場合は実態を知っていたので別の道でいきましたが、知らずに行くと遭難しそうになります。