メルキオール、カスパールと残りの一人。
BALTHAZAR(バルタザール)
新訳の『マルコによる福音書』によるとイエス・キリストの誕生時にやってきて拝んだとされ、東方の三賢者または東方の三賢人とも称される場合があります。某アニメでも多数決型のスーパコンピュータとしてこの名前が登場します。「博士」または「賢者」をギリシア語で”μάγοι(マゴイ)”、これをラテン語化したものがmagi(マギ)でそのコンピューター群のシステム名につけられていました。
東方の三博士の中でバルタザールは黒人として描かれることが多く、乳香を贈ったとされます。乳香は祈りを象徴していてイエスは祈りを捧げられる人であるという意味を示している様です。キリスト教が広まってきた初期の頃に黒人の王的存在から祈りを捧げられるというのはイエス・キリストの人物像を作り上げるのの大変効果的なプロパガンダだったのではないでしょうか。
BALTHAZARの名を冠するこのお店、祈りを捧げられるほど美味しいのかもしれません。
ちなみに先のアニメでマギシステムの一つが望まぬ答えを出す事で命題を否決され反乱とも捉えられる結果を出したのはカスパール。その贈物は没薬でこれは死を象徴するものでした。