切替ではなく同時に複数入力をモニターしたかったので。
ミキサー基板
切替器という手もあったのですが、いちいち入力切替するのが面倒臭いのでミキサーに。
回路はオペアンプの加算回路の作例みたいなオーディオ・ミキサーです。
回路規模がそこそこありましたので考えながらの一発配線は悩む時間が無駄になると思い今回はKiCadを使って回路図入力〜ボードレイアウトを経てユニバーサル基板で組み上げました。電源周り以外は左右チャンネルぼほ同じレイアウトで2つ並べた形になります。ECADを使ったおかげでなんとか秋月のC基板1枚に収まりました。入出力のDCカットコンデンサにはMUSE ES(バイポーラ)を使用、抵抗類は全て小型の金属皮膜抵抗としています。
オペアンプは何を使うか思案中で、順当に選択するなら定番の5532や4580になるでしょう。ちょっと奮発してMUSES 8920あたりも良いかもしれませんが、ミキサーは音の色付けをするものではないと思っているので悩みどころです。
他の作例と同じく電源はXHコネクタ、入力・出力はピンヘッダ(2550コネクタ)ですが、配線が混乱しそうだったので入力のレベル調整ボリュームも入力から直接2連ボリュームに接続せず基板で受けてそこから3ピンのヘッダでコネクタ接続としました。左右チャンネルのレベル調整ボリュームへの配線取り回しはかなり楽ではないかと予想しています。そもそも、いちいち基板ひっくり返してはんだ付け外しする量じゃないですし、試験動作など基板を付けたり外したりする事を考えると基板外部との接続はコネクタ接続が便利です。ただしその分、コネクタのコンタクトの処理がありますので最初に楽をするか後から楽を取るかというアプローチの差は設計思想や好みの問題かもしれません。
引き続き周辺回路と筐体パネル加工などにつなげていきます。
【参考】
トランジスタ技術2005年9月号 別冊付録 オーディオ回路実例集 p.37より引用[回路図]