余部橋梁(つづき2)

 いよいよ開通、運行再開しました。
余部橋梁全景
 余部橋梁全景
 ついに駅舎も営業再開し、列車が通ります。残念ながら列車の通行を今回納めることができませんでしたが、撮り鉄の方以外にもカメラをもった観光客が多数いらっしゃったのが印象的です。
 前掲写真の右側に残された橋梁は記念として保存し、展望台を設置するとの話を小耳に挟みましたが、列車事故のときのように橋梁からの転落事故があると洒落になりませんので、しっかりと管理してくれることを祈ります。
事故現場に建立された慰霊の観音像
 事故現場に建立された慰霊の観音像
橋梁トンネル出口部
 橋梁トンネル出口部
 コンクリートの硬化は気温が高いこともあり早く硬化がすすんだようで、予定より早く工期完了し、運行を再開しました。
 ごらんのように、旧橋梁の鎧側の部分に平行して掛けられた橋梁を接続。S字蛇行を橋梁で行うという珍しい形式のものとなっています。
余部駅舎(新・旧)
 余部駅舎(新・旧)
 さて、運行を停めずに工事を進めているので、旧橋梁の山側に平行して新橋梁を掛けて接続。そのため、新路線の線路は旧来の駅舎の山側を削って敷設しています。
 このように旧駅舎の反対側をそのまま新路線の駅舎として利用しています。
新駅のプラットホーム
 新駅のプラットホーム
 駅舎の山側を掘削してレールを敷設したため、レール側の景色がモダンというか味気ないというか、不思議な風景です。旧駅舎は山側にあったため、乗車時に海を眺める方向で待つのですが、新しい駅舎は後ろを振り返らないと海が見えません。
橋梁のベンチ
 橋梁のベンチ
 記念碑的な余部鉄橋でしたが、なにか記念的なことをするのかと思っていると、こんなものがありました。
 切り出した旧橋梁の一部をホームのベンチに仕立て上げています。
 いや、ベンチなのかオブジェなのかはわかりません。日に焼けると熱くて座れませんし、冬場は座ったお尻から寒さが染み透り座りたくない状態です。上部が平らなので雪が降ればそのまま積もります。やっぱりベンチではないような気がしてきました。
 さあ、大量にある旧橋梁の切り出した部材ですが、いつ売りに出すんでしょう。かなりプレミア物になりそうですけど。


2010/08/30 追加
 当時の列車事故の慰霊に建立された観音像の写真を追加しました。

2件のコメント

  1. そうなんですよね。「空の駅」。
    列車が1時間に1本の無人駅なので、列車が来ない間に橋梁を渡る奴が居たそうですが、さすがに怖いですよ。
    冬場は強風+寒さで耐えられないのではと思いますし、落ちれば本当にしゃれになりません。

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