同一店舗の看板がいくつも設置される状況はあまり無いのではないかと。
はらぺこそば
沖縄そば。「そば」という名称がつきますが、いわゆる蕎麦粉は一切使われていません。更科や挽きぐるみといった黒そば・和そばとはかけ離れた麺類です。
そのためもあってか「沖縄そば」という名称が長くの間本土では使えませんでした。沖縄が本土復帰をしてから少しして特殊名称として使用が許可され、一般化して販売されるようになりましたが、当初は知らない人が本土では多かったでしょうから、かなり混乱したのではないでしょうか。
うちなーぐちでは「すば」の方が発音は近いようですが、製法はどちらかというと中華麺とほぼ同じです。小麦粉を鹸水(かんすい、梘水とも)あるいはガジュマルの灰汁を加えて打つ麺で、小麦粉にアルカリを加えて製麺していますので、公正競争規約上は中華麺に分類されているそうです。
沖縄そばの例
マルーグァ、豚バラ三枚肉、薬味にねぎや好みで紅しょうがが加わる場合がある
一枚目の写真の店で出るものではないので注意のこと
しかし、だしはカツオなどの和風ベースのほかに三枚肉やそーきなどの豚肉を煮たときの煮汁である豚ベースの味などが加わる場合もありますが、基本は和風出しに太い中華麺が入った本土の食生活から見ると一風変わった麺類となっています。
で、本題(笑)。
屋号が「はらぺこそば」というのは食べる前がおなかが空いているのか、食べた後もなお、お腹が空いているのかというわけのわからない妄想がよぎります。
どちらにせよ、沖縄そばは本土の立ち食いうどんや立ち食いそばといったファーストフード系としての地位をしっかりと築いており、麺や出汁、具などがいろいろと店によって特徴が楽しめるようです。具にそーきが乗るとそーきそば、野菜炒めなら野菜そば、肉もやし炒めなら肉そばとバリエーションもあります。
10月17日は沖縄そばの日だそうです。