1石レフレックスラジオ(#1)

 ゲルマニウムラジオ、LMF501Tを利用したICラジオと続いて製作していますが、ラジオは作っていて楽しいですね。え?100円ショップで売っている?それは言いっこなしです。趣味ですよ、趣味。

1石レフレックスラジオ
 バラック状態の1石レフレックスラジオ
 ブレッドボード中央がトランジスタ、その上に高周波チョークコイル
 右にはセラミックイヤホンのドライブ用出力トランス

 ブレッドボードでラジオを組んでいろいろ試されているサイトで、その名もズバリ「ブレッドボードラジオ」。また、無線通信器メーカーのアイコム株式会社のサイト内でウェブマガジン週刊 BEACONの「無線技術あれこれ」の中にある「ラジオを自作しよう」で公開されている回路をなどを参考にさせて頂きました。
 ゲルマニウムラジオを作った後なら、だれでもやってみたいアレです。そう、レフレックス増幅回路の付いているAMラジオです。高1(高校一年生ではありませんよ!)とかも良いんですが、レフレックスラジオでは1つのトランジスタで高周波増幅と低周波増幅を行うという1粒で2度美味しいって回路です。トランジスタ素子が高価だった頃の回路で骨までしゃぶり尽くすと言う所がステキです。ラジオの製作誌や初歩のラジオ誌(どちらも休刊)にもよく製作記事が出ていたもので、昔のラジオ少年としてはあこがれのラジオ製作の対象だった回路でした。
と、言う訳で部品を集め、ユニバーサル基板で回路を組み上げ作りました。電源が3Vならさらに後段にNJM2073などで低周波増幅回路を加え、BTL接続するとスピーカーも鳴らせます。
 まずはクリスタルイヤホンで聞くタイプに素直に作ってみました。今回の部品調達で一番心配だったのは高周波チョークコイル(RFC)です。秋葉原の東京ラジオデパートやラジオセンターなどだと容易に見つかるのですが、日本橋ではなかなか探します。結局ニノミヤと共立テクノベースで見つけました。この昔ながらのタイプの形状のものは殆ど見かけなくなり、インダクタと称してモールドされたものがほとんどになりました。レトロな形状でなければ他の店でも見つける事ができます。
 回路はまずバラックでブレッドボード上に組み上げて動作確認をします。部品のリード線は長いわブレッドボード上で組み上げるわと、高周波アナログ回路にとってはかなり条件が悪いと言えます。さすがに部品配置や組み上げている状態が悪いせいか発振気味で、2SC1815-GRをhfeランクの低い2SC1815-Yへ変更しました。Oランクぐらいでもちょうど良いのかもしれません。
 この状態でレフレックスラジオで良く言われるような選択度が低いという感じは「こんなもんかな?」です。先のLMF501を使った1ICラジオとさほど変わりません。選択度はやはりスーパーヘテロダイン方式のラジオに譲ります。感度もさすがに高周波1段のため、内部3段の増幅を行うLMF501のラジオに比べるとやや感度が低く、地方局が入りにくい状態です。今回はクリスタルイヤホンのドライブに抵抗負荷では無くちゃんと出力トランス(ST-30相当品)を利用したため低音域まできっちり再生できているようです。
 近隣地域のローカル局は大阪では

  • 558kHz ラジオ関西(JOCR)
  • 666kHz NHK第1(JOBK)
  • 828kHz NHK第2(JOBB)
  • 1008kHz ABCラジオ(JONR)
  • 1179kHz 毎日放送(JOOR)
  • 1314kHz ラジオ大阪(JOUF)

 が、いわゆるローカル局として入る局で、状態が良いかラジオが優秀であれば近隣局である

  • 621kHz NHK第1・京都(JOOK)
  • 1143kHz KBS京都(JOBR)

 あたりが紛れ込んできますが、NHK第1京都・大阪は隣接しているため、どちらが聞こえているかよく解らない状態です。選択度が低いので毎日放送とKBS京都が同調しづらくなります。
 動作確認をしましたので、これからEAGLEで部品配置とハンダ面の配線を決めてユニバーサル基板で組み立てて、ケース入れをする予定です(現在作業中)。

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