キャラクタLCD

 危うくトラップにかかる処でした。

TLC-2491
 TLC-2491

 随分昔にデジットの放出品で格安に販売されていた16桁2行のバックライト無しのキャラクタLCDディスプレイ。モジュール上部に14ピンの引き出し部があり、一般的なLCDモジュールと思われますが結構曲者なのが電源ピン周りの配列です。1ピンがGNDのものとVDDのものとあり、不用意に逆接続するとモジュールが昇天しますので確認が必要です。

モジュール裏面
 モジュール裏面
 この頃はまだMADE IN JAPANが一般的だったのかも

 チップは2つ搭載されていて左側のKS0065BはサムスンのドットマトリクスLCDドライバー、右側のT7934は東芝のドットマトリクスLCDコントローラー/ドライバーでした。電源と制御周りの1ピンから6ピンを確認したところ変則的でした。

    1. GND
    2. VDD(+5V)
    3. VO(コントラスト調整)
    4. RS
    5. R/W
    6. E

  一般的なモジュールのピン配置は

    1. GND
    2. VO(コントラスト調整)
    3. VDD(+5V)
    4. RS
    5. R/W
    6. E

 なので、いつものつもりで1〜3ピンを接続すると配列が全く違うのでモジュールをオシャカにするところです。危ない危ない。
 一般的にキャラクタLCDモジュールのコントローラーのオリジナルであるHD44780とデバイスのピン配置は同じなのに外部接続のピン配置を合わせなかったのは解せませんがとりあえず電源周りのピン配置は判明しました。データシートからコマンド体系も同じようですのでArduinoとLiquidCrystalLCDライブラリを使ってサクッと確認したところ調べた通りの電源周りの接続で問題なく使用できました(DB0〜DB7は他のモジュールと同じ)。文字コード1xHの部分に特殊文字が割り当てられているのは他のHD44780互換デバイスと異なります。
 ちょっと手をつけている製作物のディスプレイデバイスに使ってみようと思います。
 ただこのモジュール、基板の取り付け穴の径が2mmなんですよね…。

参考:T7934データシート(英語)

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