以前に高速道路を突き抜ける建造物をご紹介しましたが、こちらが元祖。
朝日新聞本社ビル(西側部分)
屋根部分があるので建物の中を通っているように感じますが、実際は朝日新聞本社ビルの西側部分を阪神高速池田線の基台部分として使用されているのです。朝日新聞向けの出入り口があるわけではありません。
朝日新聞本社ビル(南側から)
ご覧のようにビルの一部が阪神高速の高架を支える構造となっており、屋根的な物はありますが上層階のオフィスフロアが無いことから「ビル内を通す」構造が目的ではなかったようです。
大阪以外では見る機会がほとんど無いこんな光景ですが、朝日新聞本社が向かいに建造中の新社屋に移った後、この基台部分を現在の本社ビル解体時に分離、耐震補強を行ったうえで残すことになっており、今後10年以内でこの光景は見ることができなくなります(完成は2018年予定)。現在工事中のフェスティバルホール側とあわせて四ツ橋筋を挟んで地上200mのビルが2本立ち並ぶ光景が出来上がるとの事。
改修後は上層部分になにも出来ないようですが、いっそのこと先にご紹介した例のように上にもビル階を作って商業施設の一部にしてみたらどうでしょう。高速道路の見えるカフェなんて、ボーっとするには一番でしょうからね。