こちらも現在では住所地名として残っていません。
船場丼池(どぶいけ)ストリート
「どんぶりいけ」ではありません。約まって「どぶいけ」が正解。
大阪の繊維問屋街として名を馳せていた地域で、戦後には「丼池問屋街」として活躍。
本町から南側は大阪で最初のアーケードつき商店街(丼池商店街)だったのですが老朽化のために近年(1993年)、撤去されていまは青空商店街となっています。名称を「船場丼池ストリート」と改称して、現在でも昔ながらの繊維関連卸問屋の他、飲食店やホテルなどの今風テナントが軒を並べており、繊維問屋街というイメージ一色ではなくおしゃれでもあり、人通りも結構多い地域です。
元々は蘆間池(芦間池)という池に面していた筋で、池を通称「丼池(どぶいけ)」と呼んだことから名前がついたようです。池自体は明治時代に埋められてしまったのですが、通りの名称はそのまま残り、現在に至っています。
「どぶ」というと、どうも「どぶねずみ」とか「どぶ川」の汚いイメージがあるのですが、それをあえて付けてしまい、そのまま使い続けるのが大阪人の特徴と言えるでしょうか。
「どぶいけ商店街」、地方の人が聞くと、とんでもなく酷いものを売っている商店街と勘違いされそうです。