十二神将

 方角は丑(北東)の守護神です。

伐折羅
 伐折羅

 薬師如来の十二眷属の一人で眷属は十二神将、十二薬叉または十二夜叉大将とも言われます。
 この店の屋号である伐折羅は伐折羅大将あるいは金剛大将とも呼ばれます。この表記の漢字以外に跋折羅・縛日羅・伐闍羅などがあります。
 語源はサンスクリット語のvajura(ヴァジュラ)で。雷霆神であるインドラの武器であり、雷電の意味を持っています。仏教が中国に伝来する際に金剛と意訳されました。
 諸説ありますが十二神将には宮毘羅(くびら),伐折羅(ばさら),迷企羅(めきら),安底羅(あんてら),頞儞羅(あんにら),珊底羅(さんてら),因達羅(いんだら),波夷羅(はいら),摩虎羅(まこら),真達羅(しんだら),招杜羅(しやとら),毘羯羅(びから)があり、12という数が中国の干支に当てはまることから方角の意味をも持つに至ります。宮毘羅を真北に右回りにそれぞれの方角の守護神とされます。日本では使用していた不定時法の時刻名にも当てられています。
 一般的には伐折羅像は忿怒の表情で右手に剣を持ち左手は腰に当て狗頭をいただいています。
 看板の伐折羅像は一番有名な新薬師寺の伐折羅像がモデルでしょう。
 

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