運行終了した寝台特急トワイライトエクスプレスの後継列車。
TWILIGHT EXPRESS 瑞風
87系(先頭車両はキイテ87-2)
2019年10月撮影
2017年から営業運転が始まった寝台特急列車。機関車による牽引運行だった先代のトワイライトエクスプレスと異なりディーゼルエンジンで発電し、その電力でモーターを駆動するシリーズ式ハイブリットシステムによる動力分散方式となりました。発電した電力はモーター駆動用以外にも空調や照明などにも供給されています。
運行開始当初から高額にも関わらず一瞬でチケットが完売するという超人気列車。
旧トワイライトエクスプレスでは最後尾が展望寝台だったのですが、瑞風は先頭および後尾車両は展望デッキのある車両となり、前方も後方も車窓風景を楽しめるようになりました。デッキは車外である運転室の前まで出ることができるので車窓風景というよりも列車での風をも感じることのできる体験ができます。
先頭・後尾の展望車、ラウンジ車、食堂車および「ザ・スイート」と呼ばれるリビング・ダイニング、バスタブのある浴室、プライベートバルコニーまで装備した1両丸々を確保した車両を近畿車輛が、それ以外の寝台寝室車両を川崎重工が製造しています。
この10両編成の列車のコンセプトは「美しい日本をホテルが走る〜上質さの中の懐かしさ〜」となっておりその名に恥じない豪華な内装とクルーの最高のおもてなしが提供されています。豪華な分、料金もか・な・りお高いですが、それに見合う旅を楽しめるのでしょう。ちなみに現在の第19期での山陰・山陽周遊コース(2泊3日)で「ザ・スイート」を2名1室で利用の場合132〜137万円だとか。
当初からかなりの力を入れてJR西日本が臨んでいましたが、立ち寄り駅に専用入り口を設けるほか、発着駅である京都駅(現在は新大阪)、下関駅に専用ラウンジを設けるなど全力で取り組んでいるようです。