1602キャラクタ液晶ディスプレイを3.3V動作対応に。
オリジナル
3.3V対応
一般的に出回っている16文字2行のキャラクタ液晶ディスプレイですが電源が5V。普通に使えばMPUなどは5V動作なので問題ありませんが、昨今は低電圧化が進んで3.3Vで動作させるデバイスも多くなってきました。そんな時にキャラクタ液晶ディスプレイを使おうとするとちょっと選択肢がほぼ無くなってしまいます。5Vと3.3Vの二つの電源を使うにしてもレベル変換のインターフェースも必要となり面倒くさくなりますので単一電源で使いたいところです。
ネット上でちょっと調べるとこの16文字2行のキャラクタ液晶ディスプレイ、通称1602の型番で出回っている製品にちょっと部品を足して改造すると3.3V対応できるとの情報が多数見つかりましたので実際に部品を実装して改造してみました(オリジナルの改造は多分こちら)。
改造したのは1602Aの型番で出回っている中華製HD44780準拠コントローラ搭載16文字2行のキャラクタLCDディスプレイ。
基板部品面にいかにもな8ピンSOPのフットプリントありますが、そこへスイッチト・キャパシタ式のボルテージコンバータであるICL7660E(互換品:NJU7660AMなど、あるいは上位のMAX1044など)と3216サイズの10µF積層セラミックコンデンサ2個を実装。ハンダジャンパされているJ1からハンダを除去して開放し、代わりにJ3をハンダジャンパするだけです。データシートにはコンデンサが有極コンデンサの回路が記載されていますのでパッドサイズに合えばタンタルコンデンサなどでも問題ないでしょう。ネット上で販売されている3.3V対応の1602Aモジュールも同様の部品実装、ジャンパがされています。
8ピンSOPの1.27mmピッチ表面実装部品をハンダ付けするのにちょっとハンダ付け技術が必要ですが、難易度は高く無いのでハンダ付けを手馴れた方なら問題なく実装できると思います。
コンデンサのパッドは今回使った3216より一回り小さい2016サイズでも実装できそうです。
改造後は3.3Vと電源電圧が下がるためバックライトの明るさが少し暗くなりますが、明るくしたい場合はR8(100Ω)を小さい値のチップ抵抗に置き換えれば対応できます。市販の3.3Vのモジュールでは20Ωに変更されているようです。私は「ま、いいか」とそのまま放置していますが(苦笑)。