電流出力型オーディオDACであるPCM1792を使用したオーディオDACユニットの製作を開始。
平衡・不平衡変換 & LPF基板
以前にTexasInstrumentsの電流出力型オーディオD/AコンバータであるPCM1792を使ったデジットの実験基板を製作したは良かったのですが、後処理回路と制御部の製作など様々な所でつまずいて放置していのを心機一転してゼロからPCM1792を使用したオーディオDACユニットの製作を開始しました。
今回製作した平衡・不平衡変換(LPF含む)部ですが、回路や定数はPCM1792のデータシートに記載されている2Vrms出力の回路で構成し、得られるダイナミックレンジは127dBとなっています。PCM1792を使った高級DACユニットではモノラル出力の9Vrms(ダイナミックレンジ132dB)で使用しているものもあり、その場合はPCM1792×2と贅沢な構成になります。
抵抗は全て金属皮膜抵抗、フィルタのコンデンサは東信のUPZ、電源デカップリングにはnichiconのFG(Fine Gold) 100µF/25Vを使用しています。オペアンプはデータシートにはLT1028が示されています。入力換算雑音が0.85nV/√Hz(1kHz)と素晴らしい性能の超低雑音なデバイスですが1回路入かつ、大変お高い(苦笑)デバイス。超高級オーディオ機器を目指しているつもりはありませんので価格お手頃で2回路入のNJM5532DDで構成しています。
引き続きこの基板の前段となるPCM1792およびI/V変換部の製作に取り掛かります。
以前のプロジェクトではユニットは電源レスで外部から±15、+5V、+3.3Vの全ての電源を個別に全て供給していましたが、今回は+12V単一供給にし、PCM1791 DACユニット同様に内部で±15V、5V、3.3Vの電源を生成の予定です。