基幹の電源供給部にフィルタ。
12V電源フィルター基板
外部スイッチング式ACアダプターによる12V供給電源をコモンモードチョークとコンデンサによるフィルタでより綺麗な電源にしてユニット内に供給します。
スイッチング式電源は高効率でコンパクトかつ発熱も少ないので便利ですが、どうしても同相のノイズが乗ってしまうので対策としてコモンモードチョークが有効です。合わせてコンデンサーを並列ににしたLCフィルターを構成しさらに高域ノイズ成分を低減させます。
電源のデカップリングにOS-CONのSEPF 1000µF/16Vを、基板の裏側で写っていませんがコモンモードチョークコイルの入口と出口には0.1µF/50Vの積層セラミックコンデンサが入ってLCフィルターを構成しています。筐体内の電源供給は多数に渡りそうでしたのでデイジーチェーンを避けるため出口は2つ用意しました。
組みあがり後にオシロスコープで無負荷状態の確認をしたところ元電源では数十mVのノイズがのっていましたが、このフィルター回路の出口で観察するとプローブのノイズレベルの数mV程度以下まで低減されていて、かなりクリーンな状態になっているのが確認できました。