大阪の難読地名(#113)萱野

 漢字が読めれば地名も読める。の、タイプなんですが。
萱野(かやの)
 萱野(かやの)
 ちゃんとMS-IMEで読みを打ち込むと出てきますが「かやの」が正解。
 「萱」が「かや」と読めれば何てこと無いのですが、日ごろ使用する文字では無いので難読といえるでしょう。
 地名は江戸時代より遥か前から「萱野郷」として「萱野」の文字が使われていたそうですので、古い地名のようです。
 古事記にある伊弉諾尊 (いざなぎ)・伊弉冉尊 (いざなみ)の間に生まれたとされる「鹿屋野比売神(かやのひめかみ)」が草の神となっており、「萱」を指すらしいので、このあたりから地名が命名されていたのかもしれません。
 韓人がらみの説もあるようですが、確定的な説はなく、例によってあいまいです。
 有名人として浅野内匠頭の切腹とお家取り潰しの報を赤穂まで早籠で伝えた萱野三平(本名:重実(しげさね))旧邸がこの近くにあります。実際の旧蹟としては長屋門だけで、邸宅自体は後に箕面市が建てたものだそうで、大阪府の史跡指定をうけています。
 いつも通っているのですが、実際の人物なり邸宅の内容を知るのがこの記事を書くのに調べたのが初めてという体たらくで・・。

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