基板をまとめて筐体に入れてユニット化。
TA2078プリセットイコライザーユニット
起動時のデモでLEDは全点灯しています
通常は選択されているモードのLEDのみ点灯
筐体内部
制御基板とTA2078基板、電源基板を接続して筐体(いつもの訳ありアルミケース)に入れてユニット化し組み上げました。外部インターフェイスにモードの変更スイッチと表示LEDを実装しています。
モード表示LEDはフラットは白、ロックは赤、クラシックは黄、ポップは青緑と位置だけではなく色でも認識できるようにしてあります。
電源基板
今回はTA2078が12V、制御ロジック系が5Vなので電源が2系統必要です。
入力12Vにコモンモードチョークを通しノイズを抑制した後に低ドロップ三端子レギュレータのAMS1117-5.0で5Vを生成します。表面実装部品なので片面ユニバーサルでは部品面の裏側になる半田面に実装となるため表側からは何が実装されているのか全く見えませんね。
イコライザーユニットを実際に接続し試聴してみましたが、このデバイスが無設定で14dB(Typ.)もゲインがあるため後段の音量がかなり大きくなります。音量抑制にこのユニットに音量調整ボリュームを追加する必要が感じられます。
- フラット
当然ですが音の色付けはありませんのでこのモードを基準とします。 - ロック
高音と低音がブーストされます。特に低音域のブーストは大きめのため、ベース音やバスドラムなどの音が膨らみ迫力が増します。単なる低音ブーストではないので全体的に元気な音になる感じです。 - クラシック
高音と低音がブーストされますがロックのモードよりは低音は弱め。小さなスピーカーで聴く時はこのモードが通常づかいでも良い感じでです。 - ポップ
高音・低音とも少しドロップ、中音域がブーストされるためボーカルの音がよく聞こえるようになります。数百Hzあたりのやや低音域までブーストしますので楽器の音がやや増強された印象になります。
先にも書きましたがこのユニットを挟むと音量がかなり上がるので、音量調整ボリュームをつけるかどうかが現在の悩みどころです(ボリュームを実装するパネルのエリアと筐体内のエリアは確保済みで、中間基板も置けるように場所を空けてあります)。
また当初から判明していた事ですがモードによるイコライジング量はプリセットされた値に固定されていて調整は一切できませんので、これで納得できれば使えるかな?という印象です。高音・中音・低音の3バンドイコライザーで細かく好みの音へ調整する追い込みが面倒な時はサッとモードを切り替えてそこそこ音の印象が変わるので気軽に聴く気分を変えたい時には便利そうです。
【TA2078プリセットイコライザーの記事一覧】
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