おとんはいない

 じいちゃん、ばあちゃん、おかあちゃん。

3ちゃん
 3ちゃん

 一般的に「3ちゃん」と呼ばれるものは「3ちゃん農業」。
 働き手の男性(とうちゃん、あるいは、および息子)が出稼ぎや外の仕事に従事する事によって残されたじいちゃん、ばあちゃん、かあちゃん(の3人の『ちゃん付き』)が農業に営む事になった事を言います。
 日本が高度成長時代に入った1960年代に入ってから実しやかに囁かれていたのですが1963年の国会で「三ちゃん農業」が使われ、それを報道するマスコミなどによって認知されるようになりました。
 重労働が多い農作業の現場に主たる働き手がいないと言う誠に残念な時代の徒花的な状況です。時代が進み「じいちゃん・ばあちゃん」は高齢により農作業に従事できなくなったり「かあちゃん」が農業をせずにパートに出た方が現金収入も多いことから担い手が全て農業から外れてしまい農業をしなくなってしまうようになりました。
 海外から安い食料が輸入される事により国内の農家はその価格差により売れなくなると言う打撃を受け、農業をしても儲からない状況に陥り、農家は農業から離れ、それに伴い食料自給率もどんどん下がると言う悪循環を引き起こしていました。
 それにより「3ちゃん」は「2ちゃん」に「1ちゃん」に、そしてついには農家を廃業してしまうため「3ちゃん」すらもはや絶滅してしまう事に至ります。
 まあこのお店が3ちゃんで営業なさっているとは思いませんが、もしや…とも思ってしまいますね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA