近畿圏に甚大な被害を落としていった台風12号。
武田尾橋
以前にご紹介したときは、台風による猪名川の増水で氾濫、大型の岩が流れ下りてきたことで損壊・流失してしまったことで、新しく架け替えられた武田尾橋付近の状況です。
河は轟々と音を立てながら濁流となってすごい勢いで流れています。救命胴衣を着けたとて危険な状態で、とても河に飛び込む勇気はありません。
この写真を撮影したときは台風による大雨のピークを過ぎていたこともあり撮影ポイント付近は大丈夫でしたが、実際にはここより低い部分は明らかに河に流されてきたものが見あがる高さの岸壁に張り付いており、相当な水位を記録していたことは間違い無さそうです。
前回の甚大な被害による河川改修で大型の岩などが取り除かれたこともあり、この武田尾橋の下流にあるJR武田尾駅につながる橋脚も無傷でした。
それでも、今回の台風は強風による被害も見逃せません。
倒れた稲
強風によって倒れてしまった収穫前の稲。これは農家としては大変悔しい思いをしていると思います。稲穂も垂れて収穫直前だったものが倒れてしまい、これでは収穫できない状態になってしまっています。
これと同様、近畿圏の稲作地帯ではこのような状況で人的被害だけでなく、農業的というか経済的被害は甚大な状況です。なにせ、紀伊半島の一部地域では今回の雨量が1800mmという局地的な豪雨を記録しています。
山も崩れ河は氾濫し、山間部はかなり台風の爪あとを残しており、罹災された方々の無事をお祈りするしかありません。