サクッと周辺回路を組んでケース入れ。
TDA7297パワーアンプ
筐体内部
いつものようにt=1.0mmのアルミ板を訳ありケースのレールに通して基板類の取り付けベースにします。メインのアンプ基板以外の周辺回路は電源強化基板と入力のボリューム&レベルメータ用の分岐基板のみ。メインにパワーアンプICを使ってしまうとパワーアンプと言えども筐体内はなんともまあスカスカですね。電源強化基板が一番面積取って幅を利かせています。
電源強化基板
スイッチングタイプの12V電源を想定しているので電源基板にはノイズ対策のコモンモードチョークコイルに前後0.1µFの積層セラミックを入れたフィルタとデカップリング用に手持ちストックから4700µF/63Vの電解コンデンサを入れて電源インピーダンスを下げます。
TDA7297アンプ基板
キットにはICの放熱器が付いていませんのでケースに収められる適当な放熱器を物色し、サーマルシートを挟んで取り付けます。パッケージの放熱器が内部端子には接続されていないようですので放熱器は絶縁前提のポリカーボネートネジではなく金属ネジでしっかりと締結します。試用してみて放熱がさらに必要ならば大きい放熱器に交換するかもしれませんが現状はこの大きさで運用開始です。
背面パネル
筐体背面をケース付属である無垢の一枚物アルミ板ではなく放熱を考慮してパンチングメタル板を採用。そもそもそんな大出力で鳴らすこともありませんので無垢板でも問題ないはずだとは推測されますが気分の問題ですので念の為のなんとなく放熱対策。
背面の入出力端子や電源ジャック、正面の電源スイッチにボリューム類を実装して完成。
レベルメータを追加できるように子基板を挟んではありますが、この後で実装するかどうかは考え中。
スピーカーを接続して鳴らしてみた感想(注:あくまでも個人的な感想です)ですが、TVやポータプルラジオ向けの設計との事でしたので期待していませんでしたが、なかなか素直な音で鳴ってくれます。電源の強化コンデンサの容量が効いているのか思いの外に低音が豊かです。また想像以上の解像度で楽器類の定位などがすごくはっきりします。
購入価格が信じられないくらい安いのでショボいデバイスと侮るなかれ。ちゃんと、本当にちゃんとした音が鳴ります。
記事まとめ
・TDA7297アンプ(その1)
・TDA7297アンプ(その2)(この記事)