ら抜き

 つい使ってしまう事もありますが誤った言葉使い。

食べれる
 食べれる

 正しい用法は「食べられます」。
 このように動詞の後に可能性を示す助動詞「られる」がつく場合で「ら」が抜けて「れる」と表記するのが「ら抜き言葉」と呼ばれる表記法。特に話し言葉に用いられ始めて昭和初期から現れ、戦後にさらに増加したそうです。
 受け身形と区別するために用いられ始められたと見る向きもありますが、共通語としては誤りとされており新聞などではこの表現を用いる事は記事を書いている担当者が意図的に用いない限りありません。これは意味の誤りではなく文法の誤りであり日本語の用法として誤っているからです。
 いかんせん一番多く見かけるのがこの「食べれる」で、次いで「見れる」でしょうか。これらに遭遇する度に違和感が拭えず個人的には苦々しいと感じています。
 他に違和感を感じる言葉使いに「さ入れ言葉」があります。
 五段活用の動詞で使役形の「せる」に丁寧な表現と思われるのか全く不要な「さ」が入る用法で「させる」としてしまう場合です。例として「行かせる」→「行かせる」や「休ませていただく」→「休ませていただく」などがありますが、多くの例は「させていただく」とする事で丁寧表現と誤解しているのがほとんどで、これも一見良さそうに見えますが誤り。
 日本語が乱れていると言われますが、この表現も時代と共に標準的な表現として認知されるのかもしれません。

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