全感覚を刺激する

 綴りがヘボン式では無いのが気になるところですが。

itutu
 itutu

 そのまま読むと「五つ」。で、何が五つなのかと思案しましたが視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚の5つの感覚の全てを刺激する旬の果実を使ったメニューを主体し「itutu」と銘されたお店でした。
 美味しいフルーツは確かに五感を揺さぶる魅力がありますよね。
 最近はちょっとお高くなってしまいましたが、旬の味覚で見た目も美味しさも備えたのは果実と言っても過言では無いと思います。
 五感とはアリストテレスの分類に発しているそうですが、今では平衡感覚や痛覚などの他に皮膚感覚、臓器感覚、内臓痛覚などの体性感覚も人間の得られる感覚として分類されています。
 五感にはそれぞれ特徴があり、嗅覚は本能に関わる大脳辺縁系に直接関わっていて記憶に強い関連性を持つそうです。聴覚は意識レベルが低下しても働き、亡くなる時でも最後まで活動しているためそのような状態であっても周囲の会話などが感知されて記憶に刷り込まれる事で臨死体験などの元になる感覚です。
 視覚は外部情報の情報量としては8割程度を占める感覚で、脳の中でかなり大きい部分を占め複雑な処理をしていますが、学習しないと視覚に投影された画像が何なのかを認識できないため他と違う高次感覚と言えるでしょう。味覚も同様に分別する能力においてはある程度の学習が必要ですが、基本的に生命維持に必要とされるものは好ましく感じ(甘い)、危険を及ぼすものは嫌悪感を感じ(苦いなど)るように認知されます。
 よく「五感を働かせて」と言われますが複合的な感覚を統合して情報処理するのは物事を感じ取るために大変大切な事なのですね。

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