製作体験会

 前回に引き続き、またもや参加させて頂きました。自宅で作るのが苦痛という訳ではないですよ。

オーディオキット製作体験会会場
 オーディオキット製作体験会会場
 共立電子産業株式会社本社1Fセミナールーム
 告知記事はこちら

 キットを作って鳴らそうという、電子工作の王道とも言えるオーディオ関連のキット製作体験会。
 ユニット化したUSB DACも元はと言えば前回の製作会でキット基板を組み立てたUSB_DOUT2706kitからスタートし、周辺を加えて完成させています。

オーバードライブキット
 オーバードライブキット
 ケースのHAMMOND 1590Bはキットに含まれないので別途購入

 今回は知人のためにオーバードライブを作り込む事になりました。
 以前の自作エフェクタとは違い、ちゃんとプリント基板(しかも両面スルーホール)で作るのは初めての体験です。

製作体験会の様子
 製作体験会の様子

 製作体験会は、個別指導のセミナー形式です。というか、寺子屋システムと言った方がわかりやすいでしょうか。持ち込まれるキットもさまざま、作る参加者のレベルもさまざまですので、画一的な合同セミナーのような形式ではできません。必然的に、製作者自身の製作レベルに対してデジットや開発担当の方の個別指導がていねいに行われます。
 時間中は食事や部品の買出しも含めて出入りは自由です。最終製作物にキットの部品以外に製作に必要な部品があれば、店頭までスタッフが集めに行って会場まで持ってきてくれるという超親切サービスもあります(代金はその場で現金支払いです)。
 デジタルオーディオ実験基板を組み合わせた大規模なハイエンドUSB DACを組み立てる方もあり、ヘッドホンアンプを作られる方、デジタルアンプキットを作られる方、TA2020-20アンプの基板を組み立てられる方や、Stereo誌の付録デジタルアンプを鳴らすため、筐体に組み込むのと電源のパーツセットを製作される方や、VUメータを作られる方など本当に様々なキットを皆がバラバラに製作してゆきます。
 途中にわからないことがあるとスタッフの方に質問をして解決したりヘルプやアシストしていただき、時間に無理が無い状態であればめでたく完動する状態まで確認してお帰りいただけるという、至れり尽くせりの状態です。
 クラフトオーディオの集いと同様に会場にはキット基板などが展示されており、手にとって見ることが出来ます。

展示ブース
 展示ブース

 デジットの製品群をメインにワンダーピュアブランドのキットも並べられています。
 また、デジタルオーディオのキットがメインとなる事から、会場には試演様のPC(Linux)がUSBのデジタルオーディオストリーム出力機として置かれています。

KT-88メインアンプ
 KT-88メインアンプ

 今回の試聴用ブースにはKT-88を使った真空管アンプが置かれており、これでスピーカーを鳴らしていました。

ハイエンドUSB DACシステム構成例
 ハイエンドUSB DACシステム構成例

 通常はデジットの店頭のオーディオコーナーで置かれているハイエンドUSB DACシステムも使われており、BGMを流すなどのときに利用されていました。

オーバードライブ
 オーバードライブ
 完成した基板以外は全て別途購入

 今回は割合ゆっくりのペースで製作を行いました。初日に基板部分と筐体の穴あけ加工の寸法割り出しを、二日目に筐体の加工と部品の組み付け内部配線で完成までもって行きました。
 いつも思うのですが、エフェクターの内部配線は結構面倒なのです。メイン基板を外してメンテナンスやオペアンプの変更などを行う必要があるため配線材をある程度長めに配線して筐体内にグチャッと押し込みますのでなかなか見た目が美しいとは言い難い状態です。
 写真は筐体加工が完了し、組み付ける部品や基板をそろえていざ組み立てという状態です。この後、組み付けを行い各端子間の配線を行いました。
 キットはヘッダピンとQIコネクタで基板から配線を出すことを想定しているのですが、使用しているHAMMOND 1590Bでは高さのクリアランスが取れないため、基板から直接配線を引き出す必要があります。そのため、あちこちの部品との接続線の合間を縫うようにして半田ごてを入れてポッド類やジャック類などの配線を行う必要がありました。もう少し高さ(深さ)方向に余裕のある筐体であれば大丈夫でしょうが、ゴツくなるのがイヤなのであえて詰め込みを行い、その分苦労をしました。
 会場では半田ごてと半田にコテ台、ニッパーやワイヤーストリッパー、ドライバー類の他にボール盤とヤスリなどの筐体加工に必要な工具も含めて一式を準備していただいており、本当に体一つでキットを持って会場に行くだけで完成させることが出来ます。
 部品の実装を間違えたときのために半田吸い取り器も準備されており、実装ミスした部品を外してスルーホールをきれいにするなどの作業も行えます。自分でするのが難しいと思う方はスタッフにお願いして作業してもらうのもありです。
 私の場合は使い慣れている工具類と半田を含めて一式を持ち込みさせていただきましたが、キットをデジット店頭で買いそのまま会場に来るだけで完成させて帰ることが出来ます。
 連日に渡り、会場の準備・運営と参加者のサポートをされていたデジットのスタッフの方々にこの場を借りてお礼を申し上げます。
 本当に様々な方がオーディオキットを通じて実際に手を動かしてもの造りに触れ合う良い機会だと思います。

2件のコメント

  1. 何年前か、2A3でアンプを作った。直熱管は見た目も柔らかで良かった ^^

  2. 2A3シングルのメインアンプは今でもあこがれです。
    金額的にもあこがれですが、エレキット最後の2A3アンプが出ているので買いそうに…。
    いや、買えませんが。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA