やっと環境が整ったので参加させていただきました。
AVRマイコン電子工作製作会 会場
ずーっと以前からAVRには興味をもちつつなかなか本格的に手を出せていなかったので、これを機会にAVRへ手を伸ばそうという野望に(笑)燃えて参加させていただきました。
参加にあたって大きなハードルが1つ。
それはPC側の開発環境は自前で用意して持ち込みしなければならない点です。いわゆるノートパソコンが必要になります。いや、デスクトップでも良いのでしょうが、持ち歩きは無理がありますからね。
用意したAVR開発環境
ハードウェアはノートパソコンにデジット謹製のバルク版AVRWRT(現在は機能アップのAVRWRT3が発売中)とAVRトレーニングボード「MEGA168-V1」で一通り完了。
開発環境のソフトウェアは自分でダウンロードする必要がありますが、ライターのソフトは会場でCD-Rが用意されておりサンプルソフトウェアとともに、すぐ始める事ができるようになっています。
ソフトウェアのインストールも会場にスタンバイしているデジットのスタッフの方々が丁寧に教えてくれますので、よっぽどの環境でない限りすんなりとインストール、サンプルプログラムの書き込み、動作確認まで進みます。
開発環境の写真を見てオヤっとした方。鋭いです。
実は今回のために清水の舞台どころか東尋坊の崖の上から飛び降りる気持ちでMacBook Proを導入。MacOS X Mountain Lion上からORACLEのVirtualBoxで仮想PC上にWindows XPをインストールし、そこでAVRの開発環境としてAVR Studio 4.19および、Atmel AVR 8-bit and 32-bit Toolchain 3.3.1と書き込みソフトウェアのAVRWRT 1.6.0.2をインストール。仮想PCのXP上でUSB経由のライターがちゃんと使える事を確認しました。
もっとも、この環境が使えるかどうかの確認が今回の製作会の参加の一番の理由だったりします。過去にもMacintosh上で開発環境を構築された方がいらっしゃるという話を聞いていましたのでそれほど心配はしていませんでしたが、実際にUSBに接続したデバイスがちゃんと使えるかどうかは確認するまでハラハラ物でした。
VirtuaBox上でうまく動かなければBootCampにして仮想ではなく実Windowsマシンにしなけらばならず、OSを切り替えるのは再起動しなくてはならないため煩雑になるからです。さらに悪いとMacBook Proでは使えないという状態で、何のために導入したのやら無駄になります。
ライター等は接続している状態でVirtualBoxのポート設定で、USBデバイスフィルタに追加登録をしておくと、仮想マシン上で自動的に認識をしてくれるようになります。この登録を行わないと、接続後にVirtualBoxの方で毎回選択をしなければならなくなるので注意が必要です。
ライターは共立のAVRWRT以外にもAtmel純正のAVRISP mkIIも認識をして動作する事を確認済み。まだ未確認では有りますが、FT232のドライバを入れるとArduinoも書き込みできるようになるみたいですので、MPLAB X(Mac OS X版)と併せて持ち運びできるMacOS X環境上でワンチップデバイスの開発環境が整い、これで通勤時間を有効に使えるようになりました。