二割三割は当たり前。とは違います。
勾配10%
一般道路の勾配の表記法に百分率が使われています。鉄道の場合は構造上きつい勾配をつけることができませんので通常は千分率(パーミル)が使われます。
この道は100分の10。ということは100m進むと10mの高低差が生じる角度で、tan-1(0.1)なので約5.7°の勾配です。勾配表示があるくらいで、けっこうきつい上下差があります。
でも世の中、こんなものでは甘いのです。
勾配15%
100分の15ですので、tan-1(0.15)で、8.5°の勾配。100m進むと15mの高低差があります。車ではかなりきつい坂だと言えます。もちろん人が歩いても急坂です。
でも、まだまだです。甘いのです。いや、緩いのです。
勾配20%
ここの坂は100分の20。100m進むと20mも高低差が生じます。車で進むとめくれそうもしくは前転しそうな感じになります。tan-1(0.2)ですので約11.3°。
これら角度だけ見るとそんなにきつい坂道に感じないかもしれませんが、実際の道では10m進むだけで2mも上る/下るわけで、普通車の車長2台分ちょっとの距離の間に普通の人の身長よりも大きい高低差を上り・下りするので、かなり厳しい状況です。ボンネットの長い車であれば先の道が見えない状態で大変危険です。
もっとも世の中、こんなに親切に急勾配の注意標識をつけてくれていない住宅地内などの中の小径はもっと急勾配な道があります。坂を見上げるとげんなりし、坂の上から下を見ると危険を感じます。
もっときつい勾配の注意標識が見つかればまた、ご報告させていただきますが、なかなか選んでそのような道に行く事がないので当分先になりそうな点はご容赦ください。