なかなかよく出来ています。
階段の元素周期律表
学校の階段の蹴上げタイルに合わせてつけられた元素周期律表。
うまく作ってあります。全体写真では見えていませんが、各元素のコマにその元素に関係の深い物等のイラストが入っており、生活に密着した化学を演出しています。
階段なので縦の列がちょっと解りにくいのが難点かもしれませんが、正当な周期律表。ちょっと残念なのが橙色の枠の中に押し込まれたランタノイドと、萌葱色に押し込まれたアクチノイドの内容が展開されていない点。この押し込まれた部分を展開するとさらに階段が2段必要になりますが、階段の数が足りずに見送られたのではないでしょうか。
色分けされている意味ですが、紺色は金属元素、藤色が非金属元素、水色が半金属元素(両性元素)、黄色が人工元素となっています。欲を言うとアルカリ金属とハロゲン、不活性元素ぐらいは枠でもつけて判るようにしてほしかったところ。
ここで超ウラン元素になるアクチノイドの枠の続き部分で浮世離れした人工元素が気になるところ。ここに掲出されている分だけを列挙してみます。
104Rf ラザホージウム(物理学者 ラザフォードから)
105Db ドブニウム(物理学者 ド・ブロイから)
106Sg シーボーギウム(唯一、存命の人名であるシーボーグから)
107Bh ボーリウム(物理学者 ボームから)
108Hs ハッシウム(ドイツのヘッセンのラテン名から)
109Mt マイトニウム(化学者・物理学者のマイトナーから)
110Ds ダームスタチウム(ドイツのダルムシュタットから)
111Rg レントゲニウム(物理学者のレントゲンから)
112Cn コペルシニウム(コペルニクスから)
この先は未定だったりするものが待ち構えています。すこし離れているのですが114Fl(フレロビウム)や116Lv(リバモリウム)などもありますが、確認と命名でその他の枠はなかなか埋まらないのが実情です。
2022/04/04 追記
この後に発見・認定された超ウラン元素を追加(既出記事に含まれるものもあります)。
113Nh ニホニウム(日本の理化学研究所により発見・命名)
114Fl フレロビウム(ロシアのフリョロフ原子核反応研究所から)
115Mc モスコビウム(ドゥブナ合同原子核研究所のあるモスクワ州から)
116Lv リバモリウム(ローレンス・リバモア国立研究所から)
117Ts テネシン(オークリッジ国立研究所のあるテネシー州から)
118Og オガネソン(核物理学者のユーリイ・オガネシアンから)