余部橋梁その後

 なんか計画と微妙に違うのですが、ま、いいか。
余部橋梁(展望台から)
 余部橋梁(展望台から)撮影2012年9月
 新型車両(キハ189系)はまかぜ(増結6両編成)
 通称「お立ち台」。撮影展望スポットが復活し、餘部駅舎の山側の少し高い元通りのところに枕木を設置する等、撮り鉄向け施設が完成していました。
 また駅舎への道も鉄橋展望台「空の駅」の設置に伴い付け替えが行われていますが、まだまだ工事中。
鉄橋展望台「空の駅」
 鉄橋展望台「空の駅」(工事中)
 旧橋梁を3スパン残して展望施設を設置する事になっています。
 これに伴い橋梁の防錆加工工事を行っていて、残された橋脚はシートや足場で覆われています。
工事中の橋脚
 工事中の橋脚
 リベット類を一度抜いて錆を除去した上で再度打ち込んで錆び止め塗装などを行っているようです。
 この余部鉄橋跡は兵庫県の余部鉄橋保存活用事業として着々と進んでいます。
 道の駅「あまるべ」が完成し、鉄道記念施設が中に併設されており、余部鉄橋の模型や歴史など在りし日の鉄橋を見ることができます。
 また、絶対にするだろうと思っていた鉄橋の部材を使ったグッズ類の販売。案の定ありました。
ペンコイドプレートとリベットの置物
 ペンコイドプレートとリベットの置物
橋脚部材の文鎮類
 橋脚部材の文鎮類
 これまた、結構な値段でして(苦笑)、しかも鉄分たっぷりで(笑)重いのなんの。なんせ鉄ですから、買って帰っても重石ぐらいしか利用価値がありません。置物以外は文鎮という無難な設定です。まあ、これしか思いつかないですけど。
 これらグッズには”「余部鉄橋」歴史の一辺”とのプレートが無ければ出自がまったく判らない、錆び止め塗装の着いた鉄の塊です。
 ペンコイドプレートと銘打ってある橋脚のプレートですが、これは橋脚の鋼材がアメリカのブリッジカンパニー・ペンコイド工場から出荷した事に由来しています。明治42年の鋼材だと思うと感慨しきりですが、添え書きが何も無ければなんだかさっぱり解らないモノでしかありませんね。
 グッズ類として切り売りする以外にも、100年もの長期間設置された鉄骨構造物としての強度や防蝕の研究的資料的価値もあることから研究機関に解体材を渡して研究対象にしてもらう事も実施しているようです。
 これらの鉄橋撤去鋼材活用方策はアイデアコンペを行い、応募総数169作品を一次審査で選考にかけられて残った25作品を二次審査にかけられました。応募は全国からあり、大学の教授・准教授や地元町長、自治会代表者や観光協会のほか、県民局の担当者らにより行われたそうです。
 余談ですが、新型の「はまかぜ」に採用されているディーゼル車両は、旧型のキハ181系にくらべて格段に環境性能が向上しており、名物ともいえる上方排気のモクモクとした煙は一切ありません。エンジンはコマツ製で、最新のコモンレール式燃料噴射装置を採用しており、インタークーラーターボ付きディーゼルエンジンとなっています。さらに181系では屋根上にあったラジエータはすべて床下に納められていて、すすの付いた黒い屋根はもうありません。

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