世間様はもう、仕事納めでしょうか?今回は現在の店舗ではないので心苦しいですが懐かしい思いを残しておきたいので・・。
現在はまったく違う店舗になってしまいましたが、裏通りには今は亡きスズキデンキ跡の看板だけ残っています。撤去する費用も惜しいのかと思ったりもしますが。
正統派日本橋の電気店だったスズキデンキですが、閉店の経緯は又聞きで信憑性が無いため噂と思って聞き流して下さい。それ以外は私の実体験です。
当時、確かにスズキデンキは安かった。他の店舗を回って最後にスズキデンキで価格を確認してどの店舗よりさらに安い値段で購入した電気製品などが現在も私の家で稼働してるものがあります。
値引きの駆け引きが楽しい店(失礼!)で、「もうちょっとまけて〜」というやり取りを何度となくさせていただき、タヌキとキツネの化かし合いではありませんが互いに得した気分になれるお店でした。値切る楽しみを教えて頂いた貴重なお店です。
「○○(大手家電量販店)に比べて、個人商店の方が間接経費が少ないんで安くできるんや。○○ではこの値段は無理やで。」と店員にこっそり教えてもらった事もあります。
あまりの安売りでメーカー側から出荷停止(今で言うなら価格統制による圧力)になり止むなく店をたたんだという事です。当時「アレッ?先週買いに来たのになんで??閉店セールもして無かったで?」と大変疑問に思ったものです。
店舗2階で電子部品や2階に上がる階段脇で工具などをを販売していたため、よく回っていましたが、だんだん縮小されてしまい、ついに全フロアが家電の店舗になってしまい、大変残念な思いをした事を覚えています。まぁ、家電製品を買うために本格的に行き始めたのはこのころでしたので、フロアを広げて店頭品揃えを増やしさらに拡販されていたのでしょう。電子部品なんて取扱品種が多い割には利益の薄い商品のようですので、小売りを行うには業態として必然的に家電と電子部品と言う両輪では無理があったのでしょう。
いまごろになって言うのもなんですが、惜しいお店が無くなってしまいました。