いつかは壊れるハードディスク。壊れたハードディスクは廃棄します。
すでにディスク面に手で触った指紋も付き、使い物にはならないはず…。
仕事で使い続けているとデータが保存された(されていた)ハードディスクがいつかはクラッシュします。機械ものなので経年変化は避けられずどうしてもご臨終してお迎えが来てしまいます。
まあ、通常の状態では読み出せないとは思うんですが念のためハードディスクは開封してディスクを物理的に破壊した状態でドライブごとゴミとして出しています(もちろん産業廃棄物として)。
分解したハードディスクで再利用できるものはほとんどありませんが、居酒屋ガレージさんではディスクとディスクの間隔を保持するためのスペーサーをうまく利用されています。私は、と言うとヘッドのムービングコイルを動かすために使用している超強力永久磁石と、トルクスタイプのキャップボルト、コネクタ横にあるスレーブとマスターの設定をするショートピンぐらいでして、風流もへったくれもありませんね(笑)。
同じドライブを大量に使用している場合はロジックボードは保守用に保存することもありますが、最近は復活の呪文も効かずにあきらめることが多いです。
さて、プラッターの基板はメーカーやモデルによっては金属製だったりするのですが、さすがに最近の大容量のドライブはプラッターあたりの容量が大きいので、ディスクの平面度や温度膨張などが問題となり、金属加工の精緻を極める金属の基板ではなくガラス基板に移行しつつあるようです。
今回クラッシュしたハードディスクはガラス基板でした。パキッ!バキッ!という音とともにディスクが割れてゆきます。作業している担当者にいわせるとかなり空しいらしいです。破壊大好き小僧だとニコニコ顔で作業するのでしょうが。
ガラスといってもかなり硬いうえに丈夫でして、まるで金属板を相手にしているようなぐらい丈夫です。この薄いガラス板にこれほど力をかけないと割れないのかと信じられないぐらいの頑丈さです。割れない時は本当に金属の基板の時です(笑)。
もっともそれぐらい機械的強度が無いと10,000rpmとか15,000rpmなどの燃えるようなドライブには使えないのかもしれません。
本年の締めくくりと、ドライブの冥福を祈りつつ合掌。
2005/12/31追記
居酒屋ガレージさんの関連記事への記述とリンクを追加しました。
クラッシュしたHDDから取り出した部品の活用例を紹介しています。
http://blog.zaq.ne.jp/igarage/article/274/
をどうぞ。
ご紹介ありがとうございます。早速記事の追加とリンクをつけさせていただきました。
最近のハードディスクは機械的な組み付けが厳しくて生半可な工具ではばらせないぐらいきつく締めてあります。特にスピンドルはかなりきついですね。
小径のトルクスで工具のほうが痛みそうなぐらいきつくしめてあり、最近はそこまでばらすのは断念することも多いです(分解魔人ではありませんよ!)。