今回も参加させていただきました。デジット主催のオーディオキット製作体験会。
製作会場
共立電子産業 本社1Fセミナー室
会場の様子
春休みということもあり、小学生の参加も含めて大々盛況の満員御礼。初日の会場は定員オーバー状態で溢れ出してしまいました。作業中はどうしても部材や部品類などを広げますので、ある程度のスペースが必要なのですが、3人掛けの机をフルにしてもはみ出して、ハンダ吸い取り器などの共用スペースまで使う状態になりました。とにかく、大人気です。
今回は小学生がBTLオーディオアンプ「MOAMP-7056」の製作にチャレンジ。ハンダづけが初めてという子供もちゃんと鳴らして完成していきました。一人がUSBバッテリー電源(5V)を使ってモノラルアンプを鳴らしていましたが音が小さいとの事でスタッフのアドバイスを受けながら前置のアンプを追加し、電源電圧をもっと高い電源(ACアダプタ)にして追加・改造していました。
TDA7056を使った3Wアンプでギターアンプのキットにも使われています。このデバイスは一応4.5Vから動作するので5Vを給電しても動作するのですが、3Wという定格は12Vの電源を突っ込んで初めて得られる出力ですので、電源5Vでは出てくる音も小さく、入力を前置アンプで増幅しても信号レンジが狭いためサチュレーションを起こしてちゃんとした音になりません。
前置アンプとキットのパワーアンプ部ともに12V電源にして解決。
その他、やはり人気のフルデジタルアンプを作る方が必ずいらっしゃいます。さらにもう一つの人気キット(?)がハイエンドヘッドフォンアンプの改造版。どちらも毎回製作される方が必ずいらっしゃる人気キットです。
アップサンプリング・デジタルオーディオ
雑誌などで特集が何度も組まれているPCデジタルオーディオ関連は独立実験基板で組み上げるとかなりの手数が必要なため連続参加で着々と進めていらっしゃいます。
USB-DAC
ワンダーピュアブランドでUSB-DACのキット(WP-9204USB-DAC)も根強い人気があり、製作されている方をよく見かけます。
今月のフライング
今月はRIAA CR型イコライザアンプが先行展示されていました。意外とレコードを利用している人が多いらしく問い合わせ・引き合いが多かったそうです。
CRネットワークでRIAAカーブ補正後にOPアンプで増幅。MMカートリッジ対応だそうです。出力のコンデンサが巨大ですが、デモ機製作者の趣味ではないかと(笑)。
MC対応にするにはさらに増幅する必要があるので、設計も実装もシビアになりそうですが、入力にMCカートリッジ用の昇圧トランスを入れればなんとか対応できそうとか。
イコライザの部分、今回の製品はCR型ですが、NF型も検討していただけないでしょうかねぇ。動作的にはNF型の方がシビアらしいですが。