女将の名前が「めぐみ」さん?
たちより処「め組」
ラッツ・アンド・スターのヒット曲に「め組の人」というのがありましたが、本来の「め組」は江戸の町火消しのいろは48組の一つで、受け持ち地域は桜田久保町、兼房町、二葉町、源助町、露月町、神明町、増上寺中門前辺、浜松町、芝口辺となっています。
いろは48組とは言いますが実際は「へ」「ら」「ひ」「ん」組は無く、それぞれ「百」「千」「万」「本」となっています。これらは火や屁を連想する(ひ・へ)とか、語呂が悪い(ん)などが理由だそうです。ちなみに「ら」は隠語が連想されるようです。何かは言及しませんけど(笑)。
この48組の町火消しを編成・設置したのは大岡越前守忠相(おおおかえちぜんのかみただすけ)。いわゆる都市伝説とも言える「三方一両損」の大岡裁きのその人。もっとも時代劇の「大岡越前」の方が有名でしょうか。
大阪では奉行所の命による48組ではなく、江戸の町火消し制度が始まる前に発祥しており、徳川家光が大坂を訪れた際に惣年寄に命じて5組(水にちなむ井、川、波、雨、滝)が民間で編成されて、消火に当たっていたそうです。