ついに色物に手をつけてしまいました。
YAHAアンプ基板
巷で噂の真空管とオペアンプのハイブリッド・ヘッドフォンアンプのYAHAアンプ(Yet Another Hybrid Amp)を作り始めました。完全に色物だと思っています(爆)。エレキジャック誌でも特集が組まれたこともあり、いま注目のヘッドホンアンプかもしれません。
真空管を使いたいが、数十V以上の高いプレート電圧の電源が必要だとか、それ用の電源トランスが高価だとか、高圧部分で感電する恐れが有るとか、アンプ出力にもこれまた高価な出力トランスが必要であるなど、製作に取り組むにはなかなか敷居の高い真空管ですが、このYAHAアンプは真空管の常識をぶっ壊して12Vで駆動させます。
きっかけとなったオリジナルの記事では小信号用の双3極管であるECC88を使用していますが、今回は手近に入手できたチャイナ球の12AU7を使用しました(デジットで購入)。入手の機会があればElectro Harmonixの球も試してみたいところ。12AU7は12AX7と同様に、かなり今でも使われているようなので入手性も高く、いろいろ取り替えて遊べるかもしれません。
YAHAアンプの回路はこちらのサイトの回路を使わせて頂きました。
真空管のタイトソケットと基板の間はソケットごと半田ごてを使わずとも外せるようにヘッダピンと2550コネクタで結線。それほど電流も流れないので大丈夫でしょう。
ICソケットも今回は「まず作ってみる」が目的だったのでいつもの丸ピンタイプではなくリーフスプリングタイプです。ケチってます(笑)。
その他の部品もぜんぜん普通の部品ばかり。入力のカップリング・コンデンサは実装スペースを小さくしたかったのでECQVを使用しましたがそれでもWIMAなどに比べると充分安価ですし、その他の抵抗類は普通の金属皮膜抵抗です。出力のカップリングコンデンサも普通にNichiconの85℃品を使おうと思ったのですがさすがにオーディオ向けにしました。電源のデカップリングコンデンサも寿命を考慮して105℃品しているぐらいで点数も少ないのでちょっと贅沢をしましたがオーディオ向け部品ではあるものの、いわゆるオーディオ向け高級部品とは言えないものばかりで構成。
一番高い部品がケースと真空管です(笑)。
ケースに組んでみた
とりあえず訳ありケースの上側の基板レールに入れて裏側から真空管を実装。ケーストップに真空管をシンボリックに出して見せるようにしましたが、中身は上記の基板だけですのでケース内はスカスカです。12Vのトランス電源かスイッチング電源を放り込んでしまえるのではないかと目論んでいますが、とりあえず動作確認をするためにはDCジャックで外部から12Vを給電する状態で一度パネルを作る予定です。