前回製作した着せ替え式筐体に入れたものを元に小型軽量化をしました。
電池ボックス入りMUSES 8920ヘッドホンアンプ
これぐらいでこそポータブルアンプ(ポタアン)
最初に製作したLM4881ヘッドホンアンプの筐体とにらめっこ。ヨクヨク見れば006P電池が中に収まるのではないかと思い、えいやぁ!と勢いだけで製作しました。
というのはウソで(笑)、ケース内寸や電池の寸法を測ってどうやら入りそうだということで製作を開始しました。作成しようとしている回路規模もユニバーサル基板で製作しても収まりそうな様子です。
部品的には着せ替え式MUSES 8920ヘッドホンアンプで使用していた抵抗は、別途用意していたDALE/VISHYのCMF-55ローノイズカーボン抵抗に全て変更。これで電源のデカップリングコンデンサと入出力のカップリングコンデンサ以外はオリジナルと同じ部品構成になりました。
電源も片電源で内部分圧の仮想GNDですので、電池ボックス付随の1回路スライドスイッチをそのまま電源スイッチに流用しています。今回は純粋に電源のオン・オフスイッチであることもあり、青色LEDでパイロットランプも追加しました。おかげで側面パネルの回路部分側はもう満員御礼状態です。
単三×4本の電池ケースは電池の電極と左右の電池仕切り部分や電極固定のためのプラスチック覆いなどほとんどを外してしまっていますので、電源スイッチ以外はケースとしてしか使っていない状態で、加工が大変でした。
実装基板にはスルーホールがある分、半田のノリとしっかりとした部品の固定ができるため、いつもの片面ガラスエポキシではなく両面ガラスエポキシにしています。
電池スナップの電線以外はいつものBELDEN 8503撚り線で行っています。このケーブルは被服材が固めで配線の位置固定が容易な点が魅力です。そのかわり柔軟性に乏しいので押し込むときには苦労しますが。
これくらいのサイズになると持ち歩こうという気持ちになります。
電池もニッケル水素からリチウムイオンに変更し、軽量化を図りました。電池の容量も280mAhから600mAhにアップしているのでかなり使用時間も延びています。
電池もリチウムイオンで軽量であることもあり、LM4881のヘッドホンアンプの方と気分によって使い分けで運用することになりそうです。好みの音質的にはMUSES 8920を使ったこちらの方が圧倒的に好みなのですが、電池の持ちはやはりUM3×2のLM4881アンプの方に軍配が上がります。
運用の具合やこれより好みの音質のヘッドホンアンプを製作しない限り、長い付き合いになりそうです。