東の秋葉原(アキバ)、西の日本橋(ポンバシ)。共に電気街として名を馳せています。が、日本橋は所詮地方都市の故か、自作派が少なくなったせいか、電子部品店が少ないのが不満です。中学生の頃、少ない小遣いで日本橋に自転車で遠距離を走って行って高嶺の花の部品類を見ながらワクワクして居た頃に比べ、当時電子部品等もおいていた店は閉店したり、携帯電話を売っていたり、取り扱いがなくなって全く小物の電子部品類はおかなくなっていたりと、その販売側の層が非常に薄くなってしまいました。
五階百貨店あたりの「怪し〜い」雰囲気の店が多かったのですが、今や共立電子も3店舗化して正統派ジャンクを扱っているのはデジットのみ。ジャンク屋さんらしい店と言えば近藤勇商店ぐらい。購入先の電子部品店は限られてしまうようになりました。
これは購入できる部品種類が限られてしまう事も意味しているのです。
日本橋の電気街
日本橋3南の歩道橋から恵比須町方面を眺める
以前、書いてありましたPICツールボックスですが、製作に時間がかかった原因の一つに、シリアル信号を切り替えるロータリースイッチが日本橋で入手できないのがありました。アルプス電機のSRRNシリーズのロータリースイッチですが、2段12回路2接点(6回路2接点が2段積みになっている)が日本橋では入手できず、メーカー注文もままならないと言う状況で、お手上げだったのです。
作者の小田島さんは秋月のデータロガーを組み込んでいる事から、秋葉原なら見つけられるかもしれないと言う思いで、東京出張時に回ってみると数店舗で販売していました。通常品でないはずの2段式のSRRNシリーズがゾロゾロです。
入手した2段のローターリースイッチ
これは思うところがあって8回路3接点(4回路3接点が2段)のもの。
EIA-574の規格の全9ピンではなく、滅多に使われていないだろう信号線をはしょって8pinを3つに振り分けすることを想定していた。
電源用のターミナルもサトーパーツの少ない色から赤と黒だけで構成したのですが、他メーカーの色の豊富な高さの低いターミナルを見つけて、交換しました。取付け穴のサイズが取付け部品のサイズより大きかったので、すこし工夫が必要でした。電源端子も交換しようとしたタイプは大阪では見つからず、秋葉原で仕入れてきたのですが、マルツが日本橋に出店してから、大阪での入手可能な店の所在を確認する事ができました。
その他、ちょっと変わった部品や半導体、抵抗やコンデンサなどの受動部品で通常とは異なる種類のものなどマニアックな領域の部品類に至っては日本橋では取り扱いすらしていないものも多く、入手性が非常に悪く苦々しい思いをしています。部品店の層の広さと厚さでは日本橋とは雲泥の差です。秋葉原はいいなぁ(半分愚痴モード入っています:笑)。
でも関東に引っ越しする気は全く無いんですが。
追記 2011/01/11:
撮影をした歩道橋は撤去され平面横断歩道へと変更され、この当時にはなかったマルツと千石電商が日本橋に出店し、秋葉原の特定店舗の商品も簡単にオンライン通販で入手できるようになり入手性は格段に上がりました。しかしながら実店舗の商品はオンラインに掲載できなかったりするものが多いので店舗回りはやめられません(笑)。
こんにちは。
秋葉原で消えつつある、マニアックであやしげなジャンク屋さんが、日本橋にはまだまだ多いと聞いていて、逆に羨ましく感じていたのですが。
日本橋も悲しいかな『怪しい』ジャンク屋さんは滅びつつあります。正統派ジャンク店舗とも言える「デジット」か、強電関係の部品がある「近藤勇商店」がメジャーでしょうか。
「これは何に使えるか判らんが、面白そうだから買っておこう」と、そそる品物が店頭から消えつつあるのも確かです。また、新品が安すぎて、ジャンクとして売る価格と大差無いため現金化せずに廃棄してしまうのが原因ではないかとも思っています。
日本橋ぶらつきブログは現在、カテゴリーとして企画中ですので、いずれご笑覧頂ける予定で進めております。