初夏とも言える好天の中、ツーリングに出ず部屋で(笑)。
製作体験会会場
共立電子産業 本社1Fセミナールーム
会場の様子
製作中
USB_DOUT2706kit+ステレオプリアンプ30倍
今回も常連さんの方を始め、多彩なオーディオ機器を製作されていました。朝の開始時の時点では参加者が少なかったのですが、昼過ぎから次々と来場なさり、昼下がりには結局満員御礼になりました。
フルデジタルアンプのほか、最近人気のUSB_DOUT2706kitのアナログ出力をステレオプリアンプ30倍を通して出力する組み合わせのほか、ハイエンドヘッドホンアンプなど。初回参加者の方も多くいらっしゃいましたが、何を作りたいか判らないという漠然とした制作意欲を持つ方が多かったのが印象的です。
何か自分で製作して頂き、完成して動作した時の感動体験をきっかけに自作オーディオや電子工作の道に入ってもらえればと思います。
電流帰還アンプ
基板の製作を進められていたのをついにケース入れされています。
電源もゴツいトロイダルトランスで正負電源を構成、プリアンプ基板も追加製作されていて、なかなか迫力のある作品に仕上がりました。ちなみにケースはデジットで特価のジャンク(多分電話の疑似交換機のジャンク)のケースのみを使い、フロントパネルとバックパネルを取付け仕上げていらっしゃいます。
ケース前面
フロントパネルにカーボンシートを貼ってかなりシャープでかっこ良い顔になりました。元のケースの面影は全くありません。
さらに電流帰還アンプ
もう一方、同じ回路の電流帰還アンプを製作されていらっしゃいます。
こちらはメイン回路の製作中。
ディスクリートヘッドホンアンプ
基板頒布されているヘッドホンアンプを好みの部品で実装されています。
定数や回路構成で全部で5種類のバリエーションを組む事ができる基板で、そのバリエーション中の1つ純A級タイプを製作されているようです。
入力のFETを2SK30Aと2SK170に差し替えて聴き比べできるように、差動入力部のトランジスタ/FETをソケット式にして差し替えできるように工夫されています。
6BQ5パワーアンプ
デジットの6BQ5真空管アンプキット「6BQ5-KIT」を元に基板を自作。キットのオリジナルの実装は真空管のソケット実装面とその他の部品の実装面が反対面になっているので、同一面に実装していらっしゃいます。
出力トランスと電源トランスは他の過去の自作アンプからの流用品だそうです。ケースもLEADのMKシリーズ、真空管アンプにはもってこいのパンチングメタルフードのカッコイイケースに入れていらっしゃいます。
オマケ
FET差動増幅ヘッドホンアンプ
今回のデジット・スタッフの方の力作はこちらのヘッドホンアンプ。
CQ出版社の「理解しながら作るヘッドホン・アンプ」に付録のプリント基板を元に組み上げたもの。基板しか書籍には付いていませんので、当然実装部品は製作者の好みの部品を選択して組み上げることができます。
電源のデカップリングは全てニチコンの導電性高分子アルミニウム固体電解コンデンサのLFシリーズで統一。抵抗の数値などはVer.3の回路定数で組み上げ、トランジスタ類は銅箔テープでシールドしています。
音質は非常に聞きやすいフラットで素直な印象で、聴いていると心地よくなり眠くなるとは言い過ぎですが、そんな印象の聴き疲れの無い音でした。
今回はケース加工や基板の切り出しと言う機械加工作業にけっこう時間を割いたため、なかなか回路製作の時間が取れませんでした。
毎回真摯なサポートと会場の設営・清掃・撤収などお世話になり、ありがとうございます。この場を借りてお礼申し上げます。