オーディオキット製作体験会

 台風が近づいていますが参加。手荷物運搬が重いです。
製作体験会会場
 製作体験会会場(共立電子産業本社1Fセミナー室)
 会場の様子
 初日は三々五々参加者が増えて満員御礼+増席。2日目もほぼ満員御礼。人気の制作体験会である事を物語っています。参加者も多かった事から多様な製作物が並んでいました。
電流帰還アンプ
 電流帰還アンプ
 製作が続いていた電流帰還アンプの基板部分がついに完成したようです。後方に電源のためのトランスと電解コンデンサが並んでおり、次のステップの準備へと移ったようで完成が楽しみです。
トランジスタディスクリートヘッドホンアンプ
 トランジスタディスクリートヘッドホンアンプ
 ヘッドホンアンプマニアには有名な基板。パーツ構成や回路構成に様々なバリエーションを作ることができ、複数枚購入して作り分けることができます。こちらの方も基板を複数枚製作しており、取り替えて楽しむとの事。パーツ数が多いのでそれなりに製作に時間がかかりますが、根気よく作業されていました。
デジタルオーディオシステム
 デジタルオーディオシステム
 写真だけ見ると何がなんだか解りませんが、実は一度組み上げた物をカッコイイアルミケースに組み直す作業をされています。パネルのアルミ板が3mmあるためかなり加工に苦労されていました。厚手のパネルは丈夫で美しいのですが、手作業で加工するのはかなり大変で手が疲れるます。こちらも根気よく奇麗な仕上げで作業していらっしゃいました。
ハイエンドヘッドホンアンプ
 ハイエンドヘッドホンアンプ
 TPA6120A2を使った製作会でも人気のハイエンドヘッドホンアンプキットをベースにヘッドホンアンプユニットを製作されていらっしゃいます。トランスと三端子レギュレータの定電圧回路で±15Vを供給。不平衡〜平衡アンプキットと共に1つの筐体に電源からアンプ部まで全て収めています。
 配線を束ねていたりするのが、製作される方の几帳面な性格が表れているのではないでしょうか。
 前回から製作が続いていた無線デジタルオーディオ送信システムがついに完成したようです。
CPI-WAM001 送信機側
 CPI-WAM001 送信機側
CPI-WAM001 受信機側
 CPI-WAM001 受信機側
 CPI-WAM001を使ったワイヤレスデジタルオーディシステムを中核に、DACやデジタルオーディオトランシーバなどを組み合わせ多彩な使い方ができるシステムです。モジュールそのものは変則ピッチの基板ですので変換基板を使って実装しています。
 USB入力をそのまま無線で飛ばし、受信側ではI2Sを出力するモジュールで受けてPCM5102のDACによるアナログ出力の他、DIT4096デジタルオーディオトランスミッタによるS/P DIF変換を行った同軸出力の2系統を出力する柔軟な運用ができるシステムです。
 ここで使用されているCPI-WAM001の簡便さとそのパフォーマンスにはすばらしいものがあります。このような簡易に見えるシステムであっても、48kHzサンプリングぐらいでは音が途切れる事も無く、すばらしい動作をしていました。PCM5102のアナログ出力も奇麗な音が出ています。
 金属ケースではなく電波伝送の障碍にならないよう100円均一ショップの木製窓付きケースに入れられてなにやらガジェット的なイメージを受けますが、非常に実用的なシステムです。
 その他、スピーカーボックスの製作の他、アナログ処理ノイズキャンセラーに挑戦されている方などなど、みなさん精力的に製作されていらっしゃいます。オーディオに限らず、電子工作全般として開催しても良いかもしれません。
 今月のネタ
Accuphaseのアンプ
 Accuphaseのアンプ
 この巨大なトランスとコンデンサが強力な電源を物語っています。古い物のようですが秘蔵の一品だとか。配線の美しさはさすがアキュフェーズと唸らせる物がありますね。
パーツケース
 パーツケース
 参加者の方のパーツケース。整然と整理されたパーツたちがびっしりと収まっていますが、オーディオ向けのパーツが多いのはオーディオキット製作体験会ならではでしょう。スチロールコンデンサやWIMA、ERO、指月の積層フィルムコンデンサや、MUSE KZなど高級オーディオパーツが多数。気合いの入り方が解ります。
デジタル腕時計
 デジタル腕時計
 ハンダづけも手慣れた感じで作業していた小学生の参加者が製作したsparkfunのLED腕時計のキット(BigTime Watch Kit)です。ATMega328Pを搭載し、オープンハードウェア・オープンソースなので自分で好きなように改造できます。今回はそのままの組立だったようですが、ぜひともプログラミングにもチャレンジしてほしいところです。
 いつもながら会場設営、参加者のサポート、会場の清掃・撤収とお世話になりっ放しです。今回も参加者の方が多数いらっしゃり、初心者も含めたサポートへの負荷が高い中、精力的にサポートされていらっしゃいました。
 いつもながら恐縮ですが、この場を借りてお礼申し上げます。

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