ん~、小物というか工具というか・・。
I・Oデータ「USB-RSAQ2」
残念ながら2004年9月15日生産終了している
横にあるオレンジ色のジェンダーチェンジャーはクロス結線、黄色はストレート
ストレート(オス−オス)は付属品だが、クロス(オス−メス)は別途購入
最近のB5サブノートPCはシリアルポート何ぞ付いとりゃしません。そんなレガシーなインターフェースは実装しないのです。困ります。
まず、仕事で何が困るかというとネットワーク機器、特にインテリジェントなHUBやルーターの類いは「最後の手段」でシリアルアクセスできるポートが付いている機材が多く、Ehernetで接続できなくなったり、設定をしくじってどのアドレスの機器に化けたか分からない場合などにシリアルポート接続でなんとかコマンドをたたいて復旧させたり設定させたりする事ができるようになっているのです。
この「最後の手段」が使えないわけで、大変困ります。
特にルーターなどでネットワークアドレスの変更をした場合、設定を行っているPCがネットマスクの範囲外になってしまうと、アクセスできなくなり、PC側のNICの設定を追従して設定する必要があります。これがセットアップ中は何度も行う場合があり、大変面倒くさい。シリアルポートの場合は通信条件(9600bps,8,N,1など)が崩れない限り、リセットしようがネットワークアドレスを変更しようが接続が外れません。強い味方です。
で、個人的な事で困るのが、PICSTART Plusは今でもシリアルポート接続しかサポートしていないのです。ICD2などはさすがに設計が新しいのでUSB経由で接続可能ですが、私の愛用しているPICSTART Plusはガンとしてシリアル、しかもIBM-PCで採用されたEIA-574のタイプです。
移動先の貸与されているノートPCやデスクトップPCなどで作業を行う場合にどうしても接続する必要が生じた場合に困ります。まさか趣味のために先方のPCにMPLAB IDEをインストールする訳にもいきません。
レガシーなポートがなくなりつつある現在、この手のUSB-シリアル変換アダプターがどうしても必要になります。残念ながらI・Oデータの製品は生産完了となってしまいましたが、これが便利だったのはMacOSでも使える点でした(もっともClassicなMacOS9まで)。Macでシリアルで制御デバイスを接続できたのです。かなり便利でした。
秋月電子のUSB-シリアル変換ケーブル(通販番号 M-00720:現在は販売終了)というのもありますが、入手・テストしていませんので私の利用環境でできるのかどうかなど、なんともわかりません。
私の使用してきた環境(W2K, XP, XP-SP2など)では問題なく使用できており大変満足しています。生産完了となった事でこれからどれだけ使い続けてゆけるか心配な面はありますが、当分はお世話になる事でしょう。
USBの機器の開発に比べたらEIA-232(RS-232C)を使用する機器の開発は「か・な・り」楽ですよね。もちろん信号にノイズが乗る、通信エラーが出るなどの現場トラブルは避けられませんが、ちょっと外部機器と接続となった場合の実装コストは圧倒的に安く上がります。EthernetやUSBはそれなりに大変です(いや、かなり大変)。メモリをガンガン使えて、高速に動作するCPU/MPUが使える場合には重宝しますが、組み込み系でちょっと外部からモニターしたいとかデータを見たい場合には、重厚長大すぎてこまります。だれか「軽い」シリアル通信ポートの規格とモダンな実装をしてくれませんかねぇ。