所用がありフル参加ができませんでしたが、やはり盛況です。
製作体験会会場
共立電子産業 本社1Fセミナー室
初日は昼下がりに顔出ししただけで、製作そのものは2日目しか参加できませんでしたが、両日とも満員御礼で会場に人が溢れており、定番のフルデジタルアンプの他、皆さんの製作物も多様になっています。
ハイエンドヘッドホンアンプ改
TPA6120A2を使用した平衡入力のハイエンドヘッドホンアンプ基板の出力をBTL動作にして基板1枚で1ch使いの2枚搭載。手前にライン入力にロータリーエンコーダを使った電子ボリウムを使い、その出力を不平衡〜平衡変換基板で平衡信号にしてHPA_6120基板に入れています。
HPA_6120キットの付属コンデンサはほぼ入れ替えされ、電解コンデンサはニチコンの導電性高分子固体アルミニウムコンデンサLFシリーズに、フィルムコンデンサもWIMAから別の物に差し替えられています。キット制作時に付属の部品をほとんど使わないという贅沢な作り。
電源基板も固定電圧よりもノイズレベルの低い可変形リニアレギュレータを使用した基板に105℃オーディオ用電解コンデンサへの差し替えという徹底ぶり。いやはや頭が下がります。
HPA_8920改
最近人気のヘッドホンアンプキットを製作される方も多くいらっしゃいました。
そのうちの1つがスタッフ独自の改造記事に準じた製作。電源スイッチに無理矢理付けの16V/4700μF(ニチコンKTシリーズ)が目を引きます。
USBヘッドホンアンプ
もう一つがUSB入力のヘッドホンアンプ。
こちらもケースに入れてカッチリ仕上がっています。とても電子工作初心者の参加者とは思えません。
構成はUSB_DOUT2706でUSBオーディオ入力、内部DACのアナログ出力をステレオプリアンプ30倍基板を通して増幅(増幅率は変更)、同基板でMUSES8920を使ったヘッドホンアンプ(HP_8920_AMP)を使っています。
ステレオプリアンプ30倍基板の出力は背面パネルのラインアウトにも繋がっており、通常のUSB DACとしても使えるようになっています。
irBerryDAC
ついにRaspberry Pi + irBerryDACの登場です。
Raspberry PiをソースとしてI2SでPCM5102を使ってデジタルオーディオ音源として使えるIrBerryDACを搭載したユニット。
電源ラインの整然と並ぶデカップリングコンデンサが圧巻です。
Volumioを使ったAirPlayにも対応したファームで無線ドングルをつかったWi-Fi接続もできる盛りだくさん仕様。
現在は無線LANまわりの設定準備中とのこと。
パワーオペアンプ式パワーアンプ
National SemiconductorのパワーオペアンプLM675Tを使ったパワーアンプ。
電源部分(トランスによる降圧・整流・平滑)は以前からの物を使用してテストベッド化されていらっしゃいます。
回路はそのままパワーオペアンプを出力バッファ的に使うのではなく、ClassAAのパワーアンプ回路を組んでいるのが特徴です。
今回はそれぞれいろいろな製作物に取り組んでいらっしゃいました。
とりあえずはとっかかりの小さい規模のキットからスタート、それらを使って他のキットと組み合わせてさらに発展させている方や、そもそもキットから先に進んでユニバーサル基板で製作されている方など様々です。
今回はあまり時間がとれず、ちょっとの時間しか製作に参加できませんでしたが、パネル加工などなかなか自宅では行えない作業(夜半にドリル加工やヤスリ掛けはさすがに無理です)をさせて頂きました。
会場の機械加工機材や清掃などはオンブに抱っこで甘えてしまっており、いつもお世話になりっぱなしで大変恐縮ですが、此の場を借りてスタッフの方々に御礼申し上げます。