十日で一割。
と一
悪徳高利貸しではありません。ちゃんとしたお店。
でも、この語感は不思議な感じです。
極悪な高金利の金貸しなどで良く聞く話で、金利がトイチ(十日で一割)というのがあります。ちょっと借りるだけのつもりが利子が膨れ上がり返せなくなるというアレです。
年利にすると365%になり、出資法の上限である年率29.2%なんかちゃんちゃらおかしいとしか思えない金利なのです。
しかしこれでもまだ認識が甘い。先に挙げたのは単利のトイチで、これが複利になると年利3142%という目も眩むような金利額になります。実際に闇金の金利は単利ではなく複利である事が常識らしいので、未払いの利子にさらに金利が上乗せされて雪だるま式に膨れ上がり、とんでもない事になります。
例えば100万円を単利のトイチで見ると、100日目には100%の利子がつきますから、元本と合わせた返済額は200万円になります。
それを複利のトイチになると約287万円になり、すでに借りた時の3倍近い金額を支払わなくてはなりません。
どちらにせよ違法な金利なのですが、実際は十日で三割のトサンや十日で五割のトゴなどがまかり通っているらしいので、天文学的な返済金額にすぐなってしまいます。
お金は借りずに済むなら越した事はありませんね。もちろん、借りる時でも普通の金利(出資法限度内)で通用する範囲で最低限(支払い能力の範囲内に収まる)べきです。