都会の中で30分に1本のローカル列車でしかもワンマン運転。
汐見橋駅 改札口
撮影 2013年7月
汐見橋線と呼ばれる事がありますが、南海電鉄の公式な路線名は高野線。
実は汐見橋線と呼ばれる所以は起点駅が汐見橋駅であるからなのですが、本当は高野線の起点駅で、岸里玉出からなんば発の路線(南海線・高野線併設)と合流して高野線になります。
南海電鉄の元となった高野鉄道時代1900年(明治33年)に汐見橋〜堺東間が開通、翌年に営業を開始しました。当初の駅名は道頓堀駅だったそうですが、後に改名して現在の駅名に。
1925年(大正14年)に高野線と南海本線の連絡線ができるまで高野山駅の列車はすべてこの汐見橋駅から発着していたそうです。
実際は超ローカル列車で、始めに記載した通り、土日も含めてほぼ30分に1本、しかも普通列車しか運行されていません。行き先は岸里玉出駅まで。現在は高野山駅へ向かう列車のすべてが、なんば駅からになっており事実上はなんば駅からが高野線と思っている人が多いのではないでしょうか。
改札口の上には破れてしまっていますが、南海沿線観光案内図が掲示されています。昭和30年代に作られた物でそのまま貼り替えもされずに掲示されたままでどんどん朽ちていっており、大変残念な状況です。
途中に単線区間もあるこの路線、廃線にする事は無いと思いますが、今後はどのようになるのでしょうか。本当は梅田(大阪)まで延伸する計画(なにわ筋線)もあったようですが、実際に具現化して着工するかどうかはまったく判りません。
開通すればJR西日本以外に関西空港から大阪(梅田)まで1本でアクセスできる路線が出来上がるはず…です。
【参考】南海電鉄 汐見橋駅ウェブページ(参照はこちら)